[9]逐一義母に報告する夫|娘の誕生日に義母が嫁抜きのお出かけサプライズ。無邪気に喜ぶ娘に何も言えない。

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前回のお話

娘リナちゃんの6歳の誕生日。マヤさんは準備に張り切っていました。事前に夫タイキさんと相談していた通り、リナちゃんを公園へ連れ出してもらっている間にお部屋の飾りつけやお料理、プレゼントを準備して、あとは予約してあるケーキを取りに行くだけと言うタイミングで、タイキさんから電話がきました。それは義母がテーマパークのチケットが取ってくれたから、今から義母とタイキさんとリナちゃん3人で行ってくるという耳を疑う内容でした。

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逐一義母に報告する夫[9]家にひとり取り残された母

悪びれる様子もなくテーマパークへ行くと言う夫のことばに固まった私。夫はなおも「今日までのイベントがあるらしくて、リナに聞いたら行きたいみたいでさ~。」と、私の気持ちなど全く気にしていません。

「え、待って今から?」夫のことばが信じられず確認してしまった私。だって、私今何しているか知ってるよね?家族で祝うリナの誕生日会の準備をしているのよ?それでも夫は「せっかくだしこのまま行こうかと思っててさ。」と言うのです。
「リナに代われる?」楽しそうな夫に伝えました。

「リナ?今からテーマパークに行く約束したの?」動揺を悟られないように普段通りの口調で聞いてみると、とても嬉しそうな、ワクワクしたリナの声が返ってきました。「うん!ばーばが今から連れてってくれるんだって!楽しみ!」

そりゃそうだよね。大好きなテーマパークに行けると聞いてリナが大喜びしない訳がない。秘密に準備しているお誕生日会のことなんて知る由もないし。行かないで、何て言えるわけがない。母親として、娘に楽しんできてほしい。だから私は「そっか・・・」と言うしかありませんでした。

「そっか。じゃあパパと楽しんできてね!」と言うと、「うんっ!」リナは元気よく返事をしました。夫に「じゃ、行ってくるわ~」と言って電話を切られたあと、私はしばらくその場に呆然と立ち尽くすのでした。

あ。ケーキ、取りに行かなきゃ。頭が真っ白でボーッとなりながら、私はケーキ店へ向かいました。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

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