頼りになる娘

私たちに送る手料理を食べた義父が食あたりを起こして病院へ行ったというのに、またしても手料理を常温で送ってきた義母。荷物が届いたと電話した時に、私からも「最近暖かくなってきたので、冷凍してから送っていただけると助かります」と伝えたけれど、「冷凍庫がいっぱいで入らない」「すぐに食べれば大丈夫」などと言われ、冷凍する気が全くないのだなと驚くとともに何を言っても話が通じないと悟りました。
義母に返す言葉が見つからずにいると、いつのまにかそばに来ていた長女みかがトントンと私の方をたたき「お母さん、代わって。」と予想外のことを言ってきたので驚きました。

スマホを受け取ると、「おばあちゃん?」と話し始めたみか。「あら、みかちゃん。おばあちゃんの作った料理、食べて~」と、義母は思いがけず電話に出てきた孫に嬉しそうに伝えました。ところがみかは「ちょっと前にね。おばあちゃんの料理食べてお父さんがお腹壊したの。」と唐突に伝え出したので義母は「え!!」と驚きです。夫が腹痛になったのは私の体調管理ができていないせいだと思っていたからです。

「お父さん、もう怖くて食べれないんだよ。ゆきも体が弱いから何かあると困るし・・・もう送ってこないで。」みかは包み隠さずズバッと伝えました。そして「でも・・・」とまだ納得いかない様子の義母に、「おばあちゃんの料理が美味しいのは知ってるから。今度遊びに行った時に食べさせて。私もゆきも楽しみにしてるから。」と言いました。

「じゃ、またね」と伝えるべきことをハッキリしっかり伝えて電話をきったみかに、「お母さんもさ、もうちょっとはっきり言った方がいいよ。おばあちゃんには通じないから。」と呆れたように諭されてしまいました。はい、おっしゃる通りです。私は「ごめん」と娘に返す言葉もなく、そう言うしかありませんでした。

「ま、強く言えないお父さんも悪いんだけどね。」と、やれやれと言う感じで言うみさがとても大人に感じました。
結局、長女がハッキリ言ってくれたおかげで義母からの手料理が届くことは無くなりました。
たとえ食べられない、食べる勇気のないものでも食べ物を処分することはもったいないので罪悪感を感じてしまいますよね。みかちゃんがハッキリ言ってくれたことは、義父母も含め、家族みんなにとって良いことでしたね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
3歳boyママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。
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