娘を捨てた私[9]15年を経て母になる娘が開けたパンドラの箱

ミサキさんが家を出てから15年の歳月が経ち、リコちゃんは26歳に。
「母親に捨てられた私が本当に親になれるのかな」
妊娠しお腹に赤ちゃんのいるリコちゃんに、
「リコちゃんが小さい頃の思い出のものが物置にあるから見てみたら?」
義母にそう言われ、「うん。そうする」と物置に向かいました。

物置で段ボールにしまってある思い出のものを見ていると、「DIARY」と書かれた分厚い手帳が出て来て、「これ・・なんだろ・・」とリコちゃんは呟きました。

早速手帳を開いてみると、
「〇月〇日 リコが今日、初めて『ママ』って呼んでくれた。この幸せな気持ち、一生わすれないように」
「〇月△日 リコが幼稚園で描いてくれた。私とリコが手をつないでいる。大切な宝物」
とミサキさんが書いていた日記であることがわかりました。

リコちゃんが夢中になって読み進めていくと、
「△月〇日 最近、お義母さんがリコを私から遠ざけようとする」
「〇月□日 リコが私を避けるようになった」
「×月△日 お義母さんの言葉を信じているのね。でも、私の愛情は決して変わらない」
日記の内容に、リコちゃんの表情がどんどんこわばってきました。

さらに、
「△月〇日 少しずつだけどお金が貯まってきた。リコと暮らすために節約を頑張ろう」
「×月×日 リコに、ママと一緒に暮らさないかと聞いたら、おばあちゃんの方がいいと言われた」
日記の内容を見て、
「なに・・これ」
とリコちゃんは呟きました。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
3歳boyママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。