[16完]自己中義母の迷惑サプライズ|嫁のためのリフレッシュ旅行なんて口実。自分だけが大満足な義母

アイコンイメージ
前回のお話

義父母からのサプライズで、山奥のホテルで一泊することになった妻ミサさんと夫のヨシオさんと娘のあかりちゃん。義母から部屋食と聞いていたミサさんですが、義母の予約ミスでレストランに行くことになりました。最初は静かにしていたあかりちゃんですが泣き出してしまい、周りの迷惑を考えて、ミサさんはあかりちゃんと部屋に戻ることにしました。部屋に戻りあかりちゃんをあやしやっと寝てくれたところで義母がご機嫌で部屋に戻ってきました。義父とヨシオさんが謝ってくれ「ゆっくりして」と言ってくれましたが、ミサさんは「ゆっくりできるわけないじゃない!」とモヤモヤしていました。しばらくすると、義母が「ねぇ、あかりちゃん寝ちゃったことだし・・・せっかくだからお父さんとヨシオ温泉入ってきたら~?」と言いはじめました。そして「まだ時間あるし私も温泉にゆっくり浸かりに行こうかしら~」とルンルンな義母。そして義母はニコニコ笑顔で「ミサさんは荷物みててくれる?」と言い放ったのでした。

1話目から読む

今回の旅行で心に決めたこと。

義母の「ミサさんは、荷物みててくれる?」発言を聞いて義父は「おい!お前は何を言ってるんだ!元々はミサさんにゆっくりしてもらうために来たんだろう!?」と私のために旅行を企画したと知りました。

夫のヨシオも「母さん!さすがにひどいよ・・・!これじゃあ、何のためにミサとあかりが連れてこられたか分からないじゃないか!」と義母に怒ってくれましたが、義母はあらあらといった様子。

どうしても温泉に入りに行きたい義母は私に「そうなんだけどぉ、そんなに怒らないで~でも・・・せっかくだし・・・いいわよね?ミサさん!」とウズウズしながら聞いてきました。

断れない義母からの圧で「ダメ」と言えるわけもなく・・・

「あっはい・・・ゆっくりしてきいてください。」と返事をしました。
イライラも通り越してぐったり・・・お腹空いたし、とにかく義母と離れたい。

私は、心の中で『もう、どうにでもして・・・とにかくゆっくりしたい。』と強く思いました。

私は義父に「お義父さんお気になさらずヨシオさんと温泉に行ってきてください。私はお部屋でお弁当をいただきます。」と明るく声をかけました。

明るく声をかけたものの心の中では『あかりと2人の方がずっと休まるし・・・!』そんなことを思っていました。

「すまんねミサさん・・・」「ごめんミサ・・・じゃあ・・・」と謝る義父とヨシオ。

お弁当を食べると聞いた義母は「あっ!そうそう、ミサさんにはお弁当があるじゃない。あかりちゃん寝てるしゆっくり食べてね。じゃ、温泉いきましょう~」とソワソワしながら立ち上がりました。
私が食事もしていないって、今まで忘れていたようです。義母らしい。

「楽しみだなー」「景色もいいのよねぇ~」とワイワイ出ていく義父母とヨシオと横目に見ながら私は、なんともいえない気持ちになりました。

いつも「サプライズ」と言って自分のしたいことをする義母。

最初はあかりに会いたいという話だったのにこの日は抱っこしたり構ったりすることなく、美味しいご飯とお酒、大好きな温泉に大満足な様子でした。

私はヨシオが買ってきてくれたステーキ弁当を食べつつ、この日以来、目的地の分からないお出かけは一切しないと心に決めました。

一方、温泉に入れてルンルンな義母は「みんな喜んでくれたし大成功ね!次はなにをしようかしら~」と新たな計画を練っていたのでした。

お出かけの距離で準備するものが変わりますし、目的地は最初から伝えてほしいですよね。
ミサさんとあかりちゃんは大変でしたが、せめて最後に美味しいステーキ弁当が食べれただけでもよかったです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi

この記事をSHAREする