[6]義母の熟年離婚|妻の時給より自分の1分の方が価値が高い。稼ぎでしか人を測れない夫に耐える日々

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前回のお話

ある日、義母から何の前触れもなく「離婚することにした」と報告を受けて驚くアイさん。夫のコウさんは以前から離婚の計画を知っていたようで、「ようやくだね」と口にします。遡ること30年前、結婚して家庭に入ったことが全てのはじまりでした。晩ご飯のおかずが少ないと文句を言われたり、体調不良でも構わず家事をさせたり。古い考えの人間だった義父は、生活費を稼ぐ方が偉いという考え方に染まっていきました。息子のコウさんが産まれても義父の亭主関白っぷりは変わらず、コウさんが体調を崩すたびに義母の血筋のせいにして責め立てたり、家族の時間をろくに取らず外で愛人を作ったりと、まるで独裁者のように振る舞います。専業主婦で逃げようにも逃げられなかった義母は、このままではいけないと思い、知り合いから声をかけてもらって働き先を見つけたのでした。

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「妻より稼いでいる」と王様気取りの夫

義父の身勝手な言動に、義母はすぐにでも離婚したかったそうですが、当時は働いていなかったため、すぐに行動に移すことはできませんでした。それでも「このままではいけない」と思い、コウが中学生になった頃、知り合いに声をかけてもらってようやく働き先が決まったそうです。

「そこからはコツコツ貯金をして・・・目標金額が貯まったら、離婚を切り出そうと決めたの」義母は当時を振り返りながら、静かにそう語ってくれました。

お金さえ貯まればこの苦しい日々から解放される。義母はその一心で、義父のモラハラに耐える日々を送りました。ところが、義母が働きに出たことで家事が少しでも疎かになると、義父は「なんだ!まだ夕飯ができてないのか?今まで通り家事をする条件で働く許可を出したんだぞ?たかだか数万円のパートのせいで俺の飯が疎かになるなら今すぐ辞めろ!」と、容赦ない罵声を浴びせました。

「お前の時給より俺の1分の方が価値が高いんだ!」たとえパートでも、任された仕事には責任がある。義母もその自覚を持って、必死に働いていました。義母は、義父の言葉に悔しさをこらえながら「これからは気をつけます、働かせてください」と頭を下げました。

義父は2人の時だけでなく、親戚が集まる場でも義母を叱責しました。「うちのフミコは本当に救い用のない無能でね、昨日だっていつもと違う銘柄の酒を買ってきて・・・ったく何年主婦をやっているんだか」と笑い者にします。さらに「俺が教育してやらないとこいつは外じゃ生きていけない、愚妻を持つと本当に大変だよ」と、みんなの前で義母を見下すように言って笑いました。

けれど、ここで言い返せば2人になった時にもっとひどく言われる。そう分かっていたからこそ、悔しさを押し殺し、できるだけ波風を立てないよう笑ってやり過ごしていたそうです。

「お金が貯まれば義父と離れられる」義母はその一点だけを支えに、どんな暴言にも耐え続けていたのですね。けれど、暴言を浴びせられて平気でいられる人なんていません。心は確実にすり減っていきます。どうか1日でも早く、義母がこの苦しみから解放される日が訪れますように。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ

最新のコメント
  • ママちゃん より

    うぅ〜、身震いするほどの嫌悪感
    こういう奴こそ仕事以外何も出来ない無能なんだよね

  • ていく より

    こういう親父って、「働いてるオレは偉い」だから、定年後、働かなくなると「偉い」の定義がなくなって、妻に愛想をつかされるんだよね。
    友だちの両親がソレ。
    ただ奥さんは旦那を捨てれば、あとは自由だけど、残された使いモンにならない旦那は、一人でまともに生活できなくて、すぐに体を壊して入院。
    そうなると、息子である友人が保証人とか色々面倒見なくてはならなくて、色々走り回ってるよ。
    最後まで迷惑な男だなぁと、他人の親ながら呆れてる。

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