[7]義母の熟年離婚|別れるなら退職金を貰ってから!友人のアドバイスを受け、夫の定年まで耐えることを決意

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前回のお話

ある日、義母から何の前触れもなく「離婚することにした」と報告を受けて驚くアイさん。夫のコウさんは以前から離婚の計画を知っていたようで、「ようやくだね」と口にします。遡ること30年前、結婚して家庭に入ったことが全てのはじまりでした。晩ご飯のおかずが少ないと文句を言われたり、体調不良でも構わず家事をさせたり。息子のコウさんが産まれても義父の亭主関白っぷりは変わらず、コウさんが体調を崩すたびに義母の血筋のせいにして責め立てたり、家族の時間をろくに取らず外で愛人を作ったりと、まるで独裁者のように振る舞います。専業主婦で逃げようにも逃げられなかった義母は、このままではいけないと思い、知り合いから声をかけてもらって働き先を見つけたのでした。働きに出てからは、仕事と家事、育児に大忙しの義母。義父は家事を協力する気配は一切なく、それどころか家事ができていないと義母をこれ見よがしに責め立てます。義母は悔しくてたまりませんでしたが、これも離婚するためと、黙って耐え続ける日々を送りました。

1話目から読む

友人からのアドバイスに目から鱗

「お金が貯まれば義父と離れられる」その1点だけを支えに、どれだけ雑に扱われようと、どれだけ侮辱されようと、黙って耐え続けていた義母。そんな時、友人からとある話を聞かされました。

今から15年前のこと。義母は久しぶりに再会した友人から、離婚したことを告げられました。「もう我慢の限界だったの!離婚届つき出してやったわ」そう語る友人に触発されるように、義母もまた自分自身が離婚を考えていることを打ち明けます。

「え、そうなの?今すぐ?」そう聞かれた義母は「コウの進学を考えると、もう少しお金を貯めたいと思ってる」と答えました。すると友人は身を乗り出して「だったら今すぐじゃない方がいいわ!」と言います。「え? どういうこと?」と聞き返すと、友人は「私、今回の離婚で後悔していることが一つあってさ・・・」と、自分の経験を語り始めました。

友人は勢い良く「夫の退職金よ!」と切り出しました。「退職金は財産分与の対象になるから、貰ってから別れた方がいいわよ!私は貰いそびれたから!旦那さん、定年まであと何年?」食い気味にそう問われ、義母は戸惑いながらも「えっと・・・私の7個上だから、あと15年ね」と答えます。すると友人は「まだ耐えられそう?耐えられそうなら我慢してみたら?」と提案してきました。

友人の言葉に義母は小さく頷き、「そうね!限界まで我慢してみる・・・今までもずっと我慢してたんだもん、やれるだけやってみる」と答えました。義父の退職まではまだ長い年月がありましたが、それまで耐え抜くと心に決めたのだとか。義母は後に、「終身雇用が当たり前で、退職金がきちんと支給されていたあの時代だったからこそ考えられた選択よ」と話していました。

それから義母は、お金のために耐える日々を送ることになりました。家政婦のように扱われても、コウの成績が悪い原因を自分のせいにされても、「数年後には自由とまとまったお金が手に入る」と自分に言い聞かせながら、ただひたすら耐え続けたそうです。

今は働き方も大きく変わり、退職金が出るのが当たり前ではなくなりました。しかし、義父が働いていた時代は終身雇用が一般的で、しっかり退職金が支給されていたのですね。長年こき使われたうえに、老後は多額の退職金で悠々と過ごされる・・・そんな状況を考えると、財産分与で半分を手にするほうが、むしろ正当な仕返しになるのかもしれませんね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ

最新のコメント
  • ていく より

    年の差のある夫婦だと、旦那が定年になったとき、妻はまだ働いていたりするから、立場が逆転するんだよね。
    それに気づかず威張り散らしていると、緑の紙突きつけられて、気づけば金も家族もなくなって、寂しい老後だけが待っているという…。

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