「学校に行きたくない」転校した途端子どもに言われた時は何と言えばいい?原因と対処法について元教師のドラゴン先生にお伺いしました。

転校先で子どもが学校に行くのを嫌がったとき、親はどうしたらいい?今回は、株式会社ドラゴン教育革命代表 坂田聖一郎さんごに、ご自身の体験も交えてお話しいただきました。

子どもが転校先で「学校に行きたくない!」と言い出したら?

子どもが学校に行きたくないと言いだしたら、子どもとどう向き合えばいいか悩みますよね。
特に引っ越すと周りの環境も変わるため、学校に行きたくないと思う子もいるでしょう。

これは私の考えですが、私は転校が学校に行きたがらない直接的な原因だとは考えていません。なぜなら、転校してもほとんどの子どもが不安を乗り越えて学校に通い始めるからです。

転校は、今まで表立っていなかった家庭の課題が浮き彫りになるきっかけのひとつになりえると考えています。なので、子どもとどう向き合うかではなく、自分の課題やパートナーシップの課題を改めて考えることが重要です。

原因は、家庭にあるかも!?

実は私の娘は不登校です。
昨年の9月から学校に行きたくないと言い出しましたが、私は「そうなんだね」と軽い気持ちで受け止めました。不登校であることを問題だととらえていなかったからです。

しかし、妻は不登校になった娘に対して心を傷め、娘との向き合い方について深く考えていました。
子どもが学校に行かないことや、家でゴロゴロ過ごしている様子が気になっていたのでしょう。

私との考え方の違いから意見がぶつかることもあり、そこで私は気づいたのです。
娘の不登校は、私と妻のパートナーシップの課題が浮き彫りになった出来事だったんだなと。

ですので私は、今までの自分の行動を見直し、子育てを任せっぱなしにしてごめんと伝えました。そして、妻に対しても自分の人生に集中したら、娘も自然と自分の将来に目を向けるよと伝えました。
自分の人生に集中するとは、新しいことに挑戦したり、趣味の時間を大事にしたりすることです。

たくさんの会話を重ねてそのことを受け止めてくれた妻は、以前から興味のあった米粉パン屋を開業すると決めたんです。そこから、娘に対しても大きく干渉することなく、適度な距離間で関わっていると感じますし、娘も自分で学ぶことを見つけています。

学校に行きたくないと言う子どもとどう向き合えばいいか?を考えたときには、逆に自分との向き合い方を見つめ直す良い機会ともいえます。

子どもの課題に入り込み過ぎているな、と感じるときは自分が変わるきっかけだととらえて、やりたいことを見つけてみることもおすすめします。親が自分自身と向き合ったとき、子どもも自分で考えて行動するようになると、考えます。

執筆者

坂田聖一郎
株式会社ドラゴン教育革命代表

経歴
愛知教育大学教育学部卒業後、東京NSC9期に入学。
同期だった「しずる」村上純とコンビを結成するも解散。
愛知教育大学大学院に入学。
愛知県豊田市の正規教員として小中学校に勤務。
教員退職後は、速読インストラクターや話し方の学校講師を経て、2020年7月に「株式会社ドラゴン教育革命」代表取締役に就任。
2022年「ままためコーチング塾」をスタートさせコーチングの普及に力をいれる。

教員のための進路指導室
https://dragonteacher.com/company/

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