「学校に行きたくない」子どもは休ませるべき?保護者の対応を精神科医が解説

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特にトラブルもなさそうなのに、朝突然「学校に行きたくない」と言われたらどうする?親が直面しやすいこの悩みについて、さくらひだまり訪問クリニック院長の加藤久普先生に、適切な対応術をお伺いしました。

昨日までは楽しそうに登校していたのに、今朝になって突然「学校に行きたくない」と子どもが言い出す。友人関係のトラブルもなく、いじめがあるわけでもない。そんなとき、親としては戸惑い、焦ってしまうのも当然です。
今回は、中学生・高校生を中心に、理由の分からない行き渋りや欠席に対する家庭でのサポート方法と、専門機関へつなぐ目安についてお伝えします。

なぜ?昨日と今日で違う「行きたくない」の背景

「とくに理由はないけれど、どうしても行く気になれない」。実は、この言葉の裏には「本人にも明確な理由が分からないほどの、心のエネルギー不足」が隠れていることが少なくありません。
心の中のコップを想像してみてください。日々の学習、部活、友人関係、進路へのプレッシャーなどの小さなストレスが少しずつコップに溜まり、ある朝、ついに限界を超えて溢れ出してしまう。これが「昨日までは元気だったのに、今日突然行けなくなる」という現象の正体です。特定の大きな出来事がなくても、疲労は確実に蓄積しているのです。
また、中高生になると「進学に影響しないよう出席日数を計算しながら、ギリギリのところで休む(出欠席をコントロールする)」というケースも見られます。これは一見、計画的なサボりのように見えて親をヤキモキさせますが、裏を返せば「そこまでしてエネルギーをやり繰りしないと学校生活が維持できない」というSOSのサインでもあります。

家庭でできる対応:まずは「休ませる勇気」を

子どもが理由の分からない休みを求めてきたとき、日常の中で親ができる対応は以下の3つです。

○理由を問い詰めない
「どうして?」「何かあったの?」と問い詰めることは逆効果です。本人も理由がわからず混乱していることが多いため、まずは「そっか、疲れたんだね。今日は休もうか」とフラットに受け入れる姿勢を見せましょう。
○家を「絶対的な安心の場」にする
学校を休んだことに罪悪感を抱いている子どもは少なくありません。「休んでよかったんだ」と思えるよう、過度な干渉は控え、普段通りに接することが大切です。
○年代に合わせた距離感を保つ
小学生以下であれば、親がそばにいて話を聞いたりスキンシップをとったりすることが安心につながります。しかし、自立心が芽生える中高生の場合は「一人でゆっくり休む時間」を必要とすることが多いです。自室にこもりがちになっても詮索しすぎず、食事の声かけなどは続け、「いつでも味方だよ」というサインは出し続けましょう。

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