前回の話
一人目のときの記憶もあり、心に余裕をもって入院生活をスタートしたマキノさん。退院後のハードであろう二人育児を思い浮かべ、今のうちにゆっくり時間を満喫したい、しっかり寝ておきたいと思っていたマキノさんですが、実際は目が冴えてしまい全然眠れません。寝不足、出産の疲れ、全身の痛み、授乳時の痛み・・・と心も体も余裕がなくなり、疲労困憊の入院生活が続き「こんなんで退院後大丈夫なのか?」と心配になるのでした・・・。
3)退院して二人育児スタート。お姉ちゃん、張り切ってます!
以前は、くうちゃんにずっと付きっ切りで少しくらい一人の時間が欲しいと思っていたマキノさん。
しかし、いざ離れてみると寂しさで胸がぎゅっとなりました。
産院のベッドの上でくうちゃんの写真を眺めながら
(早く顔見たいな)
と会える日を待ち遠しく思っていました。
そして退院の日。
産院を出ると、目の前にくうちゃんが待っていました。
マキノさんの姿を見たくうちゃんの顔がぱぁっと明るくなります。
「くうちゃん・・・」
数日ぶりの再会に目が潤むマキノさん。
そして、くうちゃんは・・・
「わーっ!」
マキノさん・・・ではなく、マキノさんの腕の中のへうくんにまっしぐら。
感動の再会を想像していたマキノさんは
「あら」
と拍子抜け。
(ママ会いたかった~じゃないんか・・・ま、喜んでくれてるからいっか・・・)
ママに会えた喜びよりもへうくんに夢中なくうちゃんを見てちょっぴり複雑な気持ちになったマキノさん。
こうして始まった二人育児。
目新しさもあってか、くうちゃんはへうくんのお世話を頑張ってくれました。
じいじがへうくんの様子を見に来ると
「いじめちゃダメー」
とくうちゃんが通せんぼ。
「え?!なんもしてへん・・・」
とじいじを困惑させたりもしました。
そして・・・
「ふ・・・ふぇぇ・・・」
へうくんが泣くと、くうちゃんはびくぅっ
へうくんが泣くたびに
「へうくんないてるよー」
ととても心配し、
ミルクをあげるときも手伝って(邪魔して)くれました。
「お湯の温度こんなもん?」
「えっ熱すぎん?ってかタオル足らんくない?!」
バタバタと沐浴の準備をするマキノさんとばあばの様子をじーっと見つめていたくうちゃん。
その後、おままごとでその様子を完璧に再現したり・・・(笑)
お姉ちゃんデビューに張り切るくうちゃんでした。
続きます
マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。SNSで育児絵日記を描いています。