いちまさんはやっぱり見てる[2]ママ友同士でお茶しましょう

広い家なので、トイレまで案内すると、「ひとりで戻れる!」と言うキラくん。

5時前に「そろそろ帰る支度ね~」と声をかけると「はーい!」と良いお返事。素直でかわいいキラくんです。

手を振って元気よく帰るキラくんが「おばちゃんさっきの話はナイショね!」と言ったのを聞いてユカは不思議そうな顔をして居ましたが、私は少々気が重いなぁ。

「キラくんのところ難しい問題だよね」と、私はひとり、呟くようにいちまさんに話しかけていました。「なんとかならないかな、いちまさん・・・」

数日後、近所で偶然会ったケイコさんに話しかけると、いちまさんを盗んだ罪悪感があるケイコさんは少しおどおどしていました。

ユカとキラくんが仲良くしていることも、申し訳なさそうにまた謝るケイコさんに、私はもう「言いっこなしで!」と笑いました。

キラくんから聞いていた、お祖母ちゃんとケイコさんの問題。家庭の問題に口を出すのもなぁと思った私は、とりあえずママ友たちとのお茶会に誘ってみました。ケイコさんは「ありがとうございます」とだけ言って、そそくさと帰って行ってしまいました。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:左近寺しゅうり
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