前回の話
工場と八百屋さんで働きながら、夜中まで内職するようこさん、早く生活に慣れてお金を稼がなければ!と思いつつ、あのチェストにあったジュエリーがあれば・・と思ったのですが、ジュエリーが無くなったのは強盗ではなく、タク男さんの仕業だということがわかったのでした。その後一家離散となり何とか逃げて借りたアパートは・・
[20]私の夫は父親失格~離婚届を勝手に提出された話~
ようこさんが健くんと住むために、と何とか借りたアパートは・・
六畳一間で風呂無し、共同トイレ、玄関ドアはスライド式のアパートで、
玄関がない為、靴は段差の下に置き、
扉はボロボロの南京錠で閉める、というものでした。
壁は薄く、
「静かに・・だよね」
「そうそう、静かにね」
と、なるべく生活音を立てないように暮らしていたのですが、クレームが来ることもあり・・
「子どもの声って響くよね?わかるかな?
ただえさえ、隣の部屋の赤ちゃんの泣き声で参ってんだよね」
とアパートに住んでいる人に言われることも・・
さらに・・
「大体さー、教育ができてないんだよ。しっかりしてよ。母親でしょ?」と注意されて、
「すみません、気をつけます」と謝るようこさんは・・
「向こうで宿題見ようか」
と、健くんにストレスが溜まらないよう、八百屋さんの仕事の前に公園で遊んだり、
公園で宿題を見ることも多かったのでした・・。
続きます。
岡田ももえ
自身や知人の実話体験談をブログとSNSで投稿しています!!
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健くんと過ごせる家をやっと見つけたようこさん、健くんのストレスや、周囲にも気を配りながら公園で宿題を見る姿・・寒い季節には本当に堪えますね・・。
[ママ広場編集部]