<<前編の話
いつもの公園で知らないお兄ちゃんと遊んだという小2息子。ひとりで公園へ来ていて、大学4年生だというそのお兄ちゃんは、近所の公園をはしごする息子たちと一緒に、自転車でずっとついて来たと聞いてなんだか怖くなりました。今回は続きの後編です。
もしかして・・逃げてた?
富士山公園→タコ公園→なわとび公園とはしごして、また富士山公園へ戻ったところにまたお兄ちゃんがついて来ていたと聞いて、絶対におかしい!とゾッとしました。
息子は公園をはしごすることがつまらなくなって、「ぼく帰るね」と言ってひとりで帰ってきたのだそうです。
息子が帰る時、ミキヤ君はまた「やっぱり富士山公園は人がいないね。なわとび公園に戻ろうか」と言ってまた自転車に乗りかけていて、お兄ちゃんは「えーまた?もう帰るね。」と言っていたらしいです。
ずっと小学生の男の子たちについて来た「お兄ちゃん」・・・小学2年生のグループに、ですよ?
本当にゴロウ君と(名前は知らないけれど)仲の良いお兄ちゃんで、ただ遊びに付き合ってくれていただけなのか・・・。
息子は途中で帰宅したのでわかりませんし、ミキヤ君やゴロウ君のお母さんたちとも面識が無くただモヤモヤと怖い気持ちだけが残りました。
そしてふと思ったのです。
もしかして、ミキヤ君は飽きっぽいのではなく、お兄ちゃんを警戒して逃げ回っていた・・・?
考えすぎでしょうか。
前日に「防犯の本」を音読したのに・・
ねえ、トラが帰る時お兄ちゃんはトラについてくることはなかった?
一番心配なことを聞くと、息子は「鬼ごっこのメンバーのひとり」だったようです。
ちょうど前の日の番、息子は防犯の本を音読していました。
内容は「あやしい人」「こわい人」はどこにでも潜んでいて、優しそうに見える人や親しげに声をかけてくる人もいるという注意喚起と、もし連れて行かれそうになったら大きな声で「ダメですイヤです行きません!」と言うこと、と、小学校低学年でもわかりやすく書かれている絵本で、1年生の時から何度も読み聞かせている本です
「優しそうなお姉さんが遊ぼう、と言ってきたらついて行っていいかな?」
「困っているおじいさんが、一緒に来て手伝ってと言ってきたらどうする?」
などと確かめると
「絶対にダメ!だってあぶないじゃん。」と力強く言っていた息子。でも・・・あのお兄ちゃんは?
名前を知らない、誰かわからないお兄ちゃんがずっとついてくるのが変だな、と思わなかったの?と聞くと、
「え?だって公園に着いた時にゴロウ君とキャッチボールしてたから友達でしょ?あとさ、ずっと優しかったからあのお兄ちゃんはいい人だよ。」
と、少し驚いた様子さえ見せた息子です。私の方が驚き。
本で読んだことと現実がリンクしていなかった息子に伝えたこと
防犯の本だとわかって読んでいる時と、遊びの中で実際に出くわす「あぶないかもしれない」がしっかりリンクしていなかった息子。
私はこれから注意して欲しいことを具体的に伝えました。
・パパやママと友達じゃない人とは、絶対に二人きりにならないでね。お兄ちゃんみたいに優しくて遊んでくれていた人でも、トイレについて来てくれようとしたら、トイレは我慢してすぐ帰っておいで。
・帰る時も、送ってくれようとしたら「パパが途中まで迎えに来てる」と言って絶対に送ってもらわないですぐにその場を離れなさい。
「あぶなかったのかもしれない」が伝わったのか、それともド真剣に伝えた私の顔がこわかったのか、息子は神妙な顔つきで聞いてしっかりと頷きました。
その夜、夫に「お兄ちゃん」の話を伝えると、息子とお風呂に入った時に聞いたという夫も「なんか変だよね」と言って、息子に私とほぼ同じことを伝えたそうです。
両親が別の場所で同じことを伝えると、「あ、本当なんだな」と思いがちな我が息子。
「お兄ちゃん」が本当に子供好きな良い人だったら勝手に怪しんで申し訳ないけれど、防犯の本を読むだけでは足りていなかったことを息子に伝えられて良かったと思いました。
トラのママ
マイペースな小2息子を溺愛しつつ勉強がちょっと心配なフルタイムワーママ