表参道の父が教える「名前のつけ方」注目すべきは「音・響き」子どもの才能を開花させるにはどうしたらいい?

皆さんは、ご自身の名前の由来をご存じですか?両親や祖父母は、私たちが「こんな人間に育ってほしい」、「幸せになってほしい」など色んな思いや願いを込めて名前をつけたはずです。
ただ、中には、「結婚したら姓名判断が悪くなった」という方や「画数が良いから、仕事は旧姓を使っている」という方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、表参道の父としてメディアに多く登場されている青川素丸老師に、「画数神話を一刀両断!子どもの才能を開花させる!青川式命名法」について教えていただきました。

●そもそも姓名判断とは?画数神話の実情について

一般的に「姓名判断」と聞くと、名字と名前の漢字の画数からその人の性格や人生の吉凶などを占うものだと思っている人も多いのではないでしょうか。インターネットで名前と性別を入力して、人生の吉凶を占ってみたという経験をお持ちの方も多いと思います。

例えば、ロサンゼルス・ドジャースに移籍し、数多くの記録を打ち立て続けている大谷翔平選手。従来の画数による一般的な姓名判断の結果では、天格(祖先から受け継いだ家柄)、人格(仕事・家庭・結婚、中年期運)とも「凶」を示しています。地格(才能・性格・金運、幼少期)と外格(対人関係)は「吉」を示していますが、総格(総運・晩年運)では吉凶混合と読み解きます。
しかし、今の大谷翔平選手の活躍ぶりを見ていると、彼の人生の幼少期が良くて、中年期運が悪い、などと思う人はほぼいないでしょう。
また、私が調べた結果、凶悪犯とされる方の名前の画数が必ずしも悪いわけではありませんでした。
むしろ「吉」となる方も多かったのです。
これが、画数の吉凶にとらわれた姓名判断法が、その人の人生を正しく捉えられていないと私が考える理由です。
近年の傾向は、「漢字の持つ意味」から名付けをするケースも多くなりましたが、「画数神話」はまだまだ根強く残っているのが実情です。

また、私が調べた結果、凶悪犯とされる方の名前の画数が必ずしも悪いわけではありませんでした。
むしろ「吉」となる方も多かったのです。
これが、画数の吉凶にとらわれた姓名判断法が、その人の人生を正しく捉えられていないと私が考える理由です。
近年の傾向は、「漢字の持つ意味」から名付けをするケースも多くなりましたが、「画数神話」はまだまだ根強く残っているのが実情です。

●姓名判断の起源は日本から?

かつて日本では、明治8年(1875年)に施行された「平民苗字必称義務令」により、国民全員が公的に名字を持つことになり、この頃から姓名学が開発されたといわれています。
現在の日本で行われている「画数から運勢を占う手法」は歴史としてはまだまだ浅く、昭和初期に熊崎健翁氏によって発表された熊﨑式の姓名学(五格剖象法)がルーツといわれます。
熊﨑氏の占法は「姓」と「名」の漢字をそれぞれ画数で表し、その組み合わせと加算方法により、「天格」「人格」「地格」「外格」「総格」という5つの運を1画から81画までの数字に割り振って、その人の人生の吉凶で判断するものです。しかし、その歴史は200年にも満たない「日本で育った新興占い」なのです。
また、姓名判断の起源は、「中国」だと思い込んでいる人が少なくありませんが、アジアの漢字文化圏でこの画数の吉凶を気にしているのは日本人だけで、中国では漢字の字義(漢字そのものが持っている意味)や由来などを重視して命名を行っている事実があります。つまり、現在主流とされている「画数による姓名判断」は、日本のみで使われている姓名判断法といっても過言ではありません。

●名前における3つの要素「音霊」「数霊」「言霊」とは?

ここまでお読みいただいた方の中には、「名づけで一生懸命画数を考えたのに、名前の画数は結局、意味が無かったのか」と落胆されるかもしれません。

実は、名前には3つの要素があり、画数(数霊)だけでなく、さらに2つの要素を組み合わせることによって意味のある「姓名判断」を行うことができることがわかってきました。つまり、名前とその人の運命には、3つの要素が関わっているということです。
第1の要素が「音霊(おとだま)」と呼ばれる「音・響き」、つまり「呼び方」で、その人の性質や才能に影響を与えます。この影響力は大きく、物事の処理の仕方など認知や行動にまで影響を及ぼしていることがわかってきました。
第2の要素が「数霊(かずたま)」と呼ばれる数です。ここでいう「数」は、名前の画数だけでなく「生年月日」が関係し、対人関係を知ることができるのです。
そして、
第3の要素が「言霊(ことだま)」と呼ばれる「漢字や平仮名の持つ性質」です。この一語一語の関係性が、その人の「運命」と密接な関係を持つこともわかってきました。(ただし、この第3の要素である「言霊」が表わす「運命」は、その人を取り巻く環境によって大きく変わる可能性もあるので、「名前を紐解けば、その人のすべてがわかる」とまでは言い切れません。)

今回は、「音霊」と「数霊」と「言霊」の3つの要素の内、誰もが活用でき、最も重要な要素となる「音霊」にフォーカスしてお伝えしましょう。

●「呼び方」は音霊!性格・性質や才能を変える?!

人のイメージや性質を創り上げていくものが「音霊」であり「呼び方」です。
例えば、「しゅんすけ」という名前の音を持つスポーツ選手が比較的多く活躍しています。「しゅ」という音は、素早い・機動力のある音であり、スポーツ選手としての才能を開花させる働きをしているといっても過言ではありません。
また、名字と名前、どちらで呼ばれるかということも関係してきます。
子どもの時には下の名前で呼ばれていた人も、社会人になれば名字で呼ばれ、結婚後に名字が変わって、子どもからは「ママ」と呼ばれ、久しぶりに会った友人に「雰囲気が変わったね!」と言われた方もいらっしゃるかもしれません。

実は、私たちの名前の呼ばれ方は、人生のライフステージによって変化していることを知っておかなければなりません。呼ばれ方によって行動の仕方が変わり、結果的に運命を変えるほどに影響を及ぼすということが考えられるのです。
つまり、名前の「呼び方」である「音」は、子どもの性質・性格・才能・イメージ、そして、将来をも大きく左右するのです。
この才能を伸ばす「音霊」は、日本人の話している「母音」がポイントになります。
それぞれの母音には、以下のイメージが備わっています。

ここでのポイントは、名前の最初の音と最後の音にどの音が含まれるかがイメージをコントロールしているということです(最初の音と最後の音が識別されやすいため)。これを音素(おんそ)と呼んでいます。

例えば、女の子に人気の名前「陽葵」という名前を判断してみましょう。
「ひまり」は母音の「い」を二つ持ち、ひたすら完璧を目指して進む一途な性質を持ちます。
「はるき」は「あ」と「い」の母音を持ち、課題に対し軽く前向きに取り組むのですが、次第に追究、深堀りをし始めるという性質を持ちます。
「ひなた」は「い」と「あ」の母音を持ち、物事にひたすら打ち込む研究熱心な面があるものの、最後に積み上げたものをバラバラに散らす性質が現れるかもしれません。
同じ母音でも、名前のどこにあるかで性質が異なるのです。

音素で見る新しい姓名判断「音素姓名学」は、上記の母音の持つ性質を理解していないと読み解くことが難しいのですが、母音とその置かれている位置によって、物事への取り組み方や、その人の性質などに影響を及ぼす可能性があるため、「音霊」は姓名判断の中でも最も重要なポイントであると考えるのです。
前述の大谷翔平選手もメジャーリーガーとして大活躍。日本では「大谷」と言われていた彼はメジャーリーグに移籍後、ファーストネームである「ショウヘイ」と呼ばれています。音素姓名学によれば、「しょうへい」には呼び名の頭と最後に「い」の母音を持つことから、課題に「研究熱心、かつ前向きに取り組み、最後は岩をも突き崩す性質」を強くしています。さらに、ファンからも「ショウヘイ」と何度も呼ばれることによりパワーアップし、今の活躍に繋がっていると考えられ、「画数」だけで運命は読めないことを実証してくれています。

名付けで最も必要なことは、子どもの才能を開花させてあげる母音を持つ名前を付けること、そして、子に託す思いや音のイメージを言葉に乗せて、何度も呼んであげることです。
子どもがこの世に生まれて最初に受け取るプレゼント、それが「名前」です。
戸籍法の改正により、これまでフリガナの記載がなかった戸籍の氏名欄にフリガナが義務付けられるでしょう。すると、これまで以上に名前の「呼び方」が重視されることになります。決して「画数神話」や「当て字」などにとらわれることなく、名前を通じて子どもの将来をイメージしながら「一生使える大切なプレゼント」となる名前を準備してあげることが、良い運命の一翼を担うのかもしれません。

執筆者

青川泰丸
表参道の父株式会社CEO。
易学の第一人者。
clubhouse占い部門で世界最大のメンバー数を誇る「占いCLUB」創始者で、1500年代からの原書を紐解き、海外文献を翻訳すること数十年。
易理と筮法を進化させ、高いレベルにまで極めた奇才。ビジネスや健康に活かす「空間力学」(風水の一種)、言霊・数霊・音霊を用いた命名・改名、さらには未来の現象の予知や開運法を得意とするなど的中率の高い占術に精通。地上波TV、ラジオに自ら出演するだけでなく、占いコンテンツ全般の監修も行う。より科学的、統計的手法で占いメカニズムを解明し、現在はホンモノの占い師・風水師の育成に注力している。著作多数。
「音素姓名学」について、もう少し深く知りたいという方は拙著「名前を画数だけでみてはいけない、その理由。(Amazon Kindle)」を拝読いただければ幸いです。

●主宰講座:「易学完全修得講座」「人気風水師養成講座」「手相クリエイター養成講座」など多数
●YouTubeチャンネル
「青川素丸の『占いの超人』」

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