「妃は母の顔を覚えていないのかも」育児を放棄した母の存在

きみこに高級車が欲しいと言われ、悩んでいた兄。ファミリーカーを提案すると、「私が欲しい車じゃないと離婚する!」と言われ落ち込む兄に「もう離婚すれば?」と言うと、「姫がいなくなったら俺は生きてけない!」と大きな声で言い出し、「妃はどうするの?」という言葉には気まずそうに部屋へ。その後、きみこのSNSを見てみると、兄が最終的にきみこが望む車を購入したと知り呻く私。
そしてある日。
「母さん、あのさ・・ほんと~に申し訳ないんだけど、生活費ボーナスまで待ってくれないかな・・」兄の言葉を聞いて、「あらあら・・やっぱり車買ったから?」そう聞かれて「う・・うん」と恥ずかしそうに答える兄。

すると、「ねぇ、お兄ちゃん。妃ちゃんのこともあるし、きみこさんも一緒にこの家住んだら?家賃も浮くし、ここにいれば妃ちゃんも面倒見てあげられるし・・お母さんの提案に、「え・・?」と驚く兄に、

「妃ちゃんの将来も考えないと・・」そう言った後、「きみこさんにも相談してみて?」と言い、兄は、「うん・・わかった」と返事をしました。

そして、またまたきみこさんのSNSを見ていると、「『夫の実家で暮らさないか』って言われた~!ムリムリ。もう嫌すぎて『そんなんだったら離婚!』って言ったよーひどいよね。 #夫同居無理すぎ」」と書かれたSNSを見た私。

結局、買った車は使わせてもらえない兄・・その後、きみこもあまりうちには来なくなったのでした。

もしかしたら妃は、母の顔を覚えていないかもしれません。
妃ちゃんのすやすや眠る横顔を眺めながら、心の中で呟きました。
きみこさんが欲しがる車を購入したために、生活費もままならなくなってしまったタカシさん。お母さんが気遣いから、「きみこさんも一緒にこの家住んだら?」と言うも戸惑うタカシさんに、「妃ちゃんの将来も考えないと・・」と、お母さんの言葉を聞いて「わかった」と頷くタカシさん。良かれと思ってした提案も、「そんなんだったら離婚!」と言いたい放題のきみこさん。一体何をするのが正解だったのでしょうか。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi