[4]姉と比べられて育った私|姉の結婚相手を前に自分との差を再確認。やっぱり実家に自分の居場所はない

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前回のお話

非の打ち所がない姉サナさんを持つユイナさん。サナさんは美人で成績優秀、それでいて運動もできて、中学では生徒会長とバスケ部キャプテンを務め、周囲から慕われる存在でした。一方のユイナさんは、いつも『サナさんの妹』として扱われ、物心ついた頃から比べられるのが当たり前。最初は必死にサナさんに追いつこうと努力しましたが、勉強を教えてもらったことで姉との圧倒的な差を思い知らされ、追いかけることをやめてしまいます。その頃からユイナさんは、どうせ比べられるならいっそ比べる価値もないところまで落ちてしまえばいいと考えるようになりました。やがてサナさんは県内トップの高校、そして超難関大学へと進学し、華々しい道を歩みます。一方のユイナさんはメイクにのめり込み、ギャルとして生きる道を選択。母親との衝突をきっかけに実家を出て、年上の彼氏の家に身を寄せるようになります。高校卒業後は大学に進学せず、フリーターをしながら彼氏と同棲。両親からは生存確認のような連絡が来る程度で、相変わらずお互いに関心はありませんでした。そんな時、サナさんが結婚することになり、顔合わせのために実家に呼び戻されたユイナさん。実家に帰ると母から服を渡され「恥ずかしくないようにそれに着替えて」と冷たく言われるのでした。

1話目から読む

高学歴な結婚相手も努力で勝ち取った姉

姉の結婚挨拶に同席するため、数年ぶりに実家へ帰ることになった私。玄関のドアを開けると、そこには冷たい表情をした母が立っていました。母は何も言わず私を上から下まで見ると、「・・・まぁ、あの時のメイクよりはマシかしら」そう言って、紙袋を差し出してきました。

紙袋の中には清楚なワンピースが入っていました。やけに手触りが良いと思ってタグを見ると、フリーターの私にはとても買えないハイブランド品。用意しているならはじめから言ってくれればいいのにと思ってしまいました。それにしても、体裁のためだけに何万円もかけるなんて、うちの母って本当にあほくさい。

ワンピースに着替えてリビングに向かうと、姉が「ユイナ!久しぶり、元気だった?」と昔と変わらない笑顔で声をかけてきました。昔から姉はいつも幸せそうに笑います。頑張ればちゃんと成果が出て、周りから褒められる人生を歩んできたから当たり前ですよね。

結婚相手の英一さんとは大学で知り合い、社会人になってから付き合い始めたのだそう。現在は一流企業に勤めていて、仕事もできる人らしい。母が鼻高々にそう話すと、姉は呆れたように「もう!お母さん、また肩書きばっかり!英一さんは内面も素敵な人なんだから!」と言いました。

英一さんは慣れた様子で「いえいえ、お気になさらないでください」と微笑むと、私の方を向き「ユイナさん・・・でしたっけ?はじめまして英一です、サナからお話はよく聞いていますよ」と声をかけてくれました。姉がいなければ一生出会わなかったかもしれない人。不出来な私にも丁寧に挨拶してくれる姿に、やっぱりできた人は違うなと感じました。

誠実で高学歴な義兄。こんな人が結婚相手で姉も幸せそうです。英一さんも、姉が努力して得た成果のひとつなのでしょう。母も父も反対することなく終始笑顔。きっと近所の人にも、鼻高々に自慢しまくるに違いありません。

みんな幸せそうでなにより・・・なんて思うわけないけど。この幸せそうな空間から、一刻も早く逃げ出したい。帰ってきて思ったけど、やっぱりこの家に私の居場所はありません。私はこっそり携帯を取り出すと、リョウに「早く帰りたいよ~実家は居場所がなくてマヂしんどい」とメールを送りました。

ユイナさんは、姉と自分をきちんと割り切れているようで、わずかに劣等感はあっても嫉妬は感じていない様子。それは、今の自分が幸せであることを自分で認められているからでしょう。一方の母親はずっと変わらないまま。肩書ばかり気にして内面を見ようともしないところに呆れてしまいます。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん

最新のコメント
  • MKⅡ より

    じゃあ、もう縁を切ったら?会わなくても誰も
    気にしないよ。

  • ちい より

    親が肩書きでしか人を見る事が出来ないから、次女が素直に育つワケない。
    ネイルとかお化粧とが得意なら、美的センスがあるかもしれないし。
    子供の才能を伸ばすのも、潰すのも親次第

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