[2]姉と比べられて育った私|親からも先生からも認められなかった妹は、優秀な姉とは正反対の道を選んだ

アイコンイメージ
前回のお話

非の打ち所がない姉サナさんを持つユイナさん。姉のサナさんは美人で成績優秀、それでいて運動もできるまさに才色兼備。中学校では生徒会長とバスケ部のキャプテンまで務め、みんなから慕われています。一方のユイナさんは、サナさんのおまけのような存在。物心ついた頃から比べられるのが当たり前。はじめは頑張ってサナさんに追いつこうとしましたが、勉強を教えてもらったときに、サナさんと自分の出来の違いを目の当たりにして、追いつくことをやめてしまいました。その頃からユイナさんは、どうせ比べられるならいっそ比べる価値もないところまで落ちてしまえばいいと思うようになりました。

比べられていた頃より、自由を満喫できる今の方が幸せ

何でも完璧にこなす姉に追いつこうと、最初は必死に努力しました。だけど、勉強を教えてもらったときに姉と自分の決定的な差を突きつけられ、追いかけるのをやめました。それからは、どうせ比べられるのなら、いっそ比べる価値もないところまで落ちてしまえばいいと思うようになりました。

姉を追いかけるのをやめても、周囲は私と姉を比べることをやめてくれませんでした。姉は県内トップの高校へ進学し、ますます輝いていく一方で、私は自分の進路すら定まらないまま。この頃は、進路を決める三者面談の時期が来るのが本当に憂鬱でした。

そして迎えた三者面談の日。一言で言えば、まさに地獄でした。「これじゃ本当に、どこの高校にも行けませんよ!」「困ったわ~サナのときはこんな苦労しなかったのに~」姉を知る先生と、私を出来の悪い妹だと思っている母。2人の言葉に挟まれ、心がすり減っていくのを感じました。

「確かにサナさんは優秀でしたな!歴代でも我が校随一の優等生ですよ」「あら~やっぱりそうですか?自慢の娘なんです」私の進路を決めるはずの面談なのに、話題は姉のことばかり。感情を押し殺しながら、ただ耐えるしかありませんでした。その後、私は姉の高校とは正反対の『とりあえず入れる高校』へ進学することになりました。

それから時が経ち、姉は超難関といわれるX大に進学。「X大に入るなんてすごいわぁ」「さすがサナちゃんねぇ」ご近所さんから褒められるたび、母は鼻高々。「親の私が言うのもアレだけど、サナは本当に優秀で・・・」そう言って、心底うれしそうな表情を浮かべていました。

そんなとき、何かに気づいたご近所さんが、「あら、やだ・・・なぁにあの子?」「あんなに派手なお化粧して、どこの子かしら」と、ひそひそ話を始めました。母はご近所さんたちの視線の先へ目を向けると、冷や汗をかきながら、はっとした表情を浮かべます。

母の視線の先にいたのは、巻き髪に濃いメイク、長いネイル、露出の多い服に身を包んだ私でした。この頃の私はメイクに夢中で、ギャルまっしぐら。年上の彼氏もでき、自由を満喫していました。卒業のために高校には通っていたものの、家族との会話はほとんどありません。それでも、姉と比べられ続けていた頃より、今の方がずっと幸せでした。

母は、歪んだ表情で私を見つめていました。顔を見ただけで「この子が身内だと思われたくない」そんな本音が透けて見えて、どこか滑稽にすら感じます。

母は私と目が合うと、さっと顔をそらし、他人のフリをしてその場を離れました。家に帰るなり、「恥ずかしいからご近所を男の子と歩かないで!」と叱られたのが煩わしくて、私はその日から家を出て、彼氏の家に転がり込みました。

一方があまりにもできすぎると、もう一方が自信を失い、道を踏み外してしまうのは珍しいことではありません。個人の性質や環境による場合もありますが、ユイナさんの場合、原因は明らかに母親の言動にありますよね。果たしてユイナさんは、母の呪縛から解放される日を迎えられるのでしょうか。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん

最新のコメント
  • まだこの記事にコメントはありません。最初のひとりになってみませんか?

この記事をSHAREする