母から届いた、突然の呼び出しメール

姉は県内トップの高校から超難関大学へと進み、華々しい道を歩みました。一方の私は、とりあえず行ける高校に進学したあと、メイクにのめり込み、ギャルとして生きる道を選択。やがて母との衝突をきっかけに実家を出て、年上の彼氏のもとに身を寄せるようになったのです。
高校卒業後、私は就職せず、フリーターをしながら彼氏のリョウと同棲を始めました。親からの連絡はたまに生存確認のようなものが来る程度で、相変わらず私には関心がない様子。住んでいる場所を聞かれることもなかったので、私から伝えることもありませんでした。ただ、姉からはたわいもない連絡が時々届いていました。

リョウとの同棲をきっかけに料理をするようになり、鬼長ネイルは卒業。アルバイト先のこともあって、メイクもナチュラルになりました。「おかえり!今日はリョウの好きな肉じゃがだよ」「うわマジ?最高じゃん~」そんな何気ないやり取りが、今の私にとっては何より幸せ。

リョウは、私をとても大切にしてくれて、頑張った分だけきちんと褒めてくれます。それがとても心地よくて、心が満たされる感じがします。今まで埋まらなかった寂しさを、リョウは埋めてくれました。

そんな日々を過ごしていたある日、バイト終わりに母から「お姉ちゃんが結婚することになったから、顔合わせの日に帰ってきなさい」と突然連絡がありました。正直、家を出た私なんていないほうがいいのでは、と思いましたが、姉が結婚相手に妹の存在を話してしまったらしく、私は体裁を整えるためだけに呼び出されました。

メールの最後には「くれぐれも恥ずかしくない格好で来るように」と一言。恥ずかしくない格好って何?一瞬、母に恥をかかせるためにギャルメイクで行ってやろうかと思いましたが、これまで良くしてくれた姉に迷惑はかけられません。私は、できる限り普通の格好で実家に帰ることにしました。

するとリョウが、「あれ?ユイナ今日すげ~清楚メイクじゃん、どうしたの?」と不思議そうに聞いてきました。私は気だるそうに「お姉の結婚挨拶に呼ばれて行くの、恥ずかしくない格好で来いってさ」と答えます。私の姿をじっと見たリョウは、「えー?ユイナはどんな格好してても恥ずかしくないよ」そう優しく笑ってくれて、思わずキュン。

リョウは、こういう女の子が嬉しくなる言葉をいつもさらっと言ってくれます。私は「ありがとう~その言葉で実家で何言われても頑張れるよ」と返し、支度を続けました。そして久しぶりに帰ってきた実家。自分の家のはずなのに、ドアを開ける手が少し震えます。

「ただいま」と小さく声をかけて実家に入ると、そこには冷たい表情をした母が立っていました。母は何も言わず私を上から下まで見ると、「・・・まぁ、あの時のメイクよりはマシかしら」そう言って、紙袋を差し出してきました。中には質のよさそうな服が。「ワンピースは買っておいたものに着替えておきなさい、お姉ちゃんが恥ずかしい思いをしたらかわいそうだからね」そう言い残し、私に背を向けて去っていきました。
姉の結婚式は本来おめでたい場ですが、これまで何かと比べてきた母に会うとなると、素直に喜べない気持ちもありますよね。しかも「恥ずかしくない格好で来い」なんて・・・。体裁のために身なりまで指定するくらいなら、最初から呼ばなければいいのにと思ってしまいます。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
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いつまでも嫌味な母親やなぁ。
ほんまだったら呼ぶなって感じよな。
でも今のところお姉ちゃんからの視点がないからなぁ…どうなんやろう。
お姉ちゃんが妹を見下してる描写がないから関係は悪くないのかな?
優等生をずっとやってるわけやから実は妹が羨ましかったとかあるかもね。