前回の話
居場所がないと感じる実家を出て以来、誰も知らない土地へ引越し新たに生活をしていたユイナさんは、ある日突然、姪から電話がかかってきました。姉サナさんの上の子と思われるユメちゃんは、必死な様子でユイナさんに「おばあちゃんの家に来てください」とお願いしました。理由もわからずにいたユイナさんでしたが、電話の向こうでユメちゃんに声をかけるサナさんの声が聞こえた途端、電話は切れてしまいました。
姉と比べられて育った私[7-2]空気を読んでみたけれどどうしたものか。
ユメちゃんに指定された日。私は何年ぶりかの実家を訪れた。
「連絡も寄こさないで、突然どうしたの」と驚くお母さんになんと言っていいかわからず、とりあえず「荷物取りに・・・」とごまかした。実家には、サナも子どもたちを連れて来ていた。
嬉しそうに声をかけてくれるお姉ちゃん。いつだって完璧。
「あ!会うの初めてだったよね!」と、お姉ちゃんが紹介してくれた子どもたちは、ユメ小学4年生と、ソウマ2年生。
電話をかけてきたユメ・・・この子かぁ。「初めまして。内原ユメです。」と、ユメはこの間の電話のことは言わなかったから、私もとりあえず話を合わせた。
荷物を取りに行くフリをして2階に上がったものの、さて、どうしたものか。ユメはどうして私を呼んだんだろう。初めてのフリをしたのはなぜだろう。ひとりで部屋にこもり、考えていた。
ママ広場オリジナルマンガ「姉と比べられて育った私」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。