摂取量が少なく助かり安堵

義両親との食事会でケイタがアレルギーの発作を起こしたためレストランで呼んでもらった救急車に乗り込みました。「ケイタ!大丈夫だからね!!」救急車の中、私は必死にケイタに声を掛けました。レストランにはケイタのためにアレルギー除去のお子様ランチを作ってもらっていました。レストラン側は内容に間違いなかったと言っていたけれど、義父母の動揺の仕方は尋常ではありませんでしたし、確実に何か原因を知っている様子でした。

病院に到着し、早速診察を受けると、「今回は、摂取量が少量だったので薬ですぐにおさまりましたが・・ケイタくん自分で食べちゃったかな?」先生がケイタにたずねます。やはりアレルギーのあるものを食べてしまっていたようです。ずっと隣にいたのになぜ?

「わかんない・・」そう言ってケイタが涙ぐむのを見て、「いえ・・あの、義母が何か食べさせたようだったのですが、何を食べたか分からず・・ずっと一緒にいたのにすみません」そう言って先生に謝ると、

「そうですか。この前も、アレルギーが理解できないおじいちゃんが、身体にいいから、と牛乳を飲ませてしまったと受診した子がいましたよ」と先生が言いました。うちだけじゃないんだ。命に関わるような危険な場合もあるのに、好き嫌いと一緒にして簡単に何でも食べさせてしまう人は、いるんだ。私は悔しいような悲しいような気持で先生の話を聞いていました。

「お父さんお母さんは分かっていると思いますが・・ケイタくんは3歳なので、周りの大人がアレルギーをしっかり理解するのが一番大事なんです。『知らなかった』が実際に大変なことになりますからね」先生の言葉を、タツヤと一緒に真剣に聞きました。
アレルギーの発作を起こしたケイタくんを乗せ、救急車で病院に向かうマリさんとタツヤさんは、「ケイタ!大丈夫だからね!!」と何度も声を掛けました。そして病院で診察を受けたところ、摂取量が少なかった為薬でおさまったと言い、「ケイタくん自分で食べちゃったかな?」と先生がたずねると、「わかんない・・」とケイタくん。マリさんが義母が何かを食べさせたようだと伝えると、「周りの大人がアレルギーをしっかり理解するのが一番大事なんです。『知らなかった』が実際に大変なことになります」と言われ、マリさんとタツヤさんは真剣に話を聞いていました。
アレルギーを理解しようとせず、『知らなかった』からとケイタくんに何かを食べさせてしまったことを、義母は心から反省する必要がありますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi