アレルギーを理解できない義父母[10]救急車で運ばれる孫を見て動揺

ケイタが咳き込んでいるただ事ではない様子を見て、「お客様・・いかがいたしましたか?」と店員さんがすぐに来てくれました。「あの、子どもがアレルギー反応出てしまって・・」そう伝えると、「えっ」と驚いて、

「申し訳ございません!救急車を呼びます」青ざめた顔で言う店員さんに「すみません。お願いします」夫が言いました。

少しして、「呼びました。あと数分で来るかと思います」店員さんがそう言ったので、「ありがとうございます。外で待ちますね」と夫がまだ苦しそうなケイタを抱きかかえ、「マリ、ケイタと先に下に行ってるから」と言って下に連れて行きました。

息子のアレルギー反応を見て、アレルギー除去食に不備がなかったかすぐに対応してくださった店員さん。「あの、お客様。この度は申し訳ございませんでした。シェフに確認したところ、予約時に伝えていただいたアレルゲンとなる食材はすべて抜いてあるそう・・」店員さんの説明が言い終わらないうちに、「あのっ!」と声を上げたのは。

「えっと・・」と真っ青な顔でオロオロしている義母です。ケイタのことを心配してくれてはいると思いますが、それにしては動揺のしかたに違和感がありました。明らかに何か知っている様子です。

「お・・お義母さんたち、もしかしてさっき何か食べさせました?」と聞いてい見ると、「えっと・・さっき・・」と、もごもごとハッキリしない口調でオロオロしています。疑いが確信に変わりました。「何食べさせたんですか!?」思わず大きな声を出してしまいました。

義父母はまだ口ごもっていましたが、「救急車が着いたようです!」店員さんの報告を聞いて私は急いで向かいました。「お義母さんたち、話は後で聞きますから・・!」本当はしっかり聞きたかったのですが、今はケイタを病院へ連れて行く方が優先。夫とケイタのもとへ走りました。
突然アレルギーの発作を起こしてしまったケイタくんを見て、店員さんが救急車を呼んでくれることに。救急車が来るのを待つことにしてケイタくんを抱っこしたタツヤさん。すると店員さんがやって来て、アレルゲンは全て抜いてあると言われ困惑していると、「あの・・えっと・・」と恐る恐る手を挙げる青ざめた表情の義母。「何食べさせたんですか!?」と義母を問い詰めるも、救急車が到着したため、「話は後で聞きますから・・!」と伝え、マリさんはケイタくんの元へと急いだのでした。
ケイタくんの一大事!どうか無事でいてください!さすがに義母は事の重大さに気づいたでしょうね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi