[7]小学校3・4年生編(1)|勉強は「やる気になるまで待つ」ではなく「やる気にならなくてもやる」を目指すために

前回の話

3、4年生の時点で、前回お話しした内容を行っていると、宿題に関してはすでに習慣づけがされていると思われます。そのため、やる気がなくても宿題を完了させることができるでしょう。
そんなお子さんは、徐々にプラスアルファの勉強も取り入れて欲しいなと思います。
この時点で学習習慣がついていない場合は、前回の「勉強の取り組み方について」を実践してくださいね。

3、4年生の学習のやり方についてお話しする前にお伝えしたいことがあります。
それは保護者の対応の変化についてです。



保護者の対応が手薄になる時期は少し危険

小学校低学年の時は連絡帳をしっかりチェックをしていた保護者の方も、お子さんが3、4年生になるともう自分でできるからという理由で、確認することが少なくなります。その場合、連絡事項などをしっかり伝えることができるお子さんであれば問題ないと思いますが、そうでない場合の、あるご家庭を例にあげたいと思います。

連絡帳にはテストの日の記載があり、宿題はテスト勉強。でも、保護者の方は連絡帳の確認をしておらず、何のテストがいつあるかも知らない、という状態。
テストはちゃんと見せてくれるし、100点を取ってきているから大丈夫、と安心していたところ・・・3年生の終わりに持ち帰ってきたお道具箱に、小さく折りたたんだテストの山を発見しました。
開いてみると50点・60点・30点・・・。そう。お子さんは100点のテストだけを見せていたのです。

よくよく聞くと「テスト勉強は提出するものがない=宿題がない」という認識で、何もせずテストを受けていたとのことです。その状態でも100点を取れているのはとても素晴らしいと思いますが、間違えたところはそのままの状態になっていたため、学習としては定着していない単元が出ている状態でした。

テストを見せないようになるのもこの頃から。点数が悪いと怒られるから、とのことでした。
小学校によってはテストをまとめるファイルがあり、そのファイルに保護者の確認印を押して学校に再度返却するという場合もあるのですが、そっと自分で押してテストの内容は伝えず返却をし、後日保護者の方が個人懇談でファイルを見て驚くというパターンも。

働いている方も多くいるため、忙しくて時間が取れないという場合もあると思います。しかしテストがある時はテスト勉強を習慣にさせるチャンスでもあります。低学年に比べると3年生から授業はグッと難しくなります。3年生で気づかないうちに少しずつ開いた学習定着度の差が、4年生になったときに大きく出てしまうのです。
また、9歳の壁・10歳の壁・小4の壁といわれるように、勉強面での差がクラスでの立ち位置など決めてしまう傾向や、中学受験を見据え本格的な塾通いが始まりだし、周りを気にするお子さんが不安定になる時期でもあります。
この時期は、よりお子さんの様子を見る学年だと認識していただきたいと思います。

ではどんなふうに実践していくとよいかお話ししたいと思います。
続きます。

エイターママ
小5娘の母。元塾講師。

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