この子には天性の才能がある

転機が訪れたのは、夏帆が年長になったときのことです。幼稚園最後の運動会で1位を取り続けていた夏帆が、初めて3位になりました。よほど悔しかったのか、グラウンドにうずくまったまま動こうとしない夏帆に声をかけると、「まけるの、もういやっ」と泣きながら言いました。夏帆の姿に自分を重ねた私は、負けないように練習しようと言うと、夏帆が「する!」と力強く返事をします。指導のことを駿に相談すると、快く承諾してくれました。
駿の承諾も得たこともあり、さっそく指導を開始します。「夏帆、行こうか」と声をかけると、夏帆が元気よく「うんっ!」と頷きます。私の意識は完全に切り替わっていきました。

練習は近くの公園で行います。「ほら、ペース落ちてるよ」という私の声かけに、夏帆が「はいっ!」と返しました。夏帆のやる気に誘われるように、私は「勝つ」ための指導にどんどん切り替えていきました。

夏帆は瞬く間に速くなっていきました。ストップウォッチを見ながら(すごい・・・短期間ですごく速くなってる!)と驚きます。この子にはやっぱり天性のものがあるかもしれないと、感じ始めていました。

練習の成果もあったのか、小学校初の運動会では、夏帆は二位以下を大きく引き離してゴールします。私は駿と一緒に大喜びで夏帆が走るのを見ていました。

一位の旗を持ち、得意げに笑うを娘を見ながら(やっぱり、夏帆は走る才能があるんだわ。練習をすればもっと伸びる!)と確信を得ます。私は、夏帆の才能にどんどんのめり込んでいきました。
夏帆さんがどんどん速くなっているのを感じ、早紀子さんものめり込んでいっているようですね。才能に溢れ誇らしげな夏帆さんを見ていると、こちらまで嬉しくなってしまいます。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:八雫紫苑 編集:石野スズ
作画:そうはは。
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