せっかくお弁当を作ったのに・・・

毎朝早起きして、タカシと私、2人分のお弁当を手作りしていた私。はじめは食べてくれていたものの、次第に一口も手を付けなくなっていきました。ある朝、お弁当を忘れていたタカシに「お弁当忘れてるよ」と声をかけると、「最近食べてないの知ってるでしょ?茶色ばっかで食う気失せるんだよね」と言われました。
タカシがお弁当を食べてくれなくなったのは、茶色いおかずばかりで食べる気がしなかったからでした。・・・そうだとしても、お弁当がいらないならきちんと言葉で伝えてほしい。でもタカシにそんなことを言えば怒るに決まっています。私が我慢すれば、平和に暮らせる。

それから数日後、帰宅途中にアパートを見上げると、珍しく部屋の電気がついていました。もしかして、タカシが帰っているのかな。今日は仕事が早く終わったのかもしれない。いつも帰宅すると部屋は真っ暗だけれど、誰かが帰ってきて電気がついているのが嬉しい。浮き足立ちながら家に帰り、「ただいま」とリビングに入りました。

タカシはソファに横になり、スマホを眺めたまま「遅くない?」と聞いてきました。机の上には、食べかけのお菓子が置かれています。「ごめん、残業で・・・タカシは今日早いね」そう声をかけると、タカシは「それより、お腹空いたんだけど?」と言ってきました。

「今日のお弁当、冷蔵庫にあったのを食べればよかったのに」と伝えると、タカシは苛立った表情で「は?残りものを俺に食べろって言ってんの?俺のことバカにしてる?」と言ってきました。

しまった、またタカシを怒らせちゃった・・・。私は彼の機嫌をとるように「そっ、そんなつもりないよ?今から作るね」と、急いで夕食の準備に取りかかりました。タカシは感謝の言葉を口にすることもなく、「早くしてよ、腹減ってるんだから」と言うと、再びスマホに目を落としました。
残業終わりのスズカさんに、当たり前のように夕食を作らせるタカシさん。ソファに寝そべり、偉そうに指示を出す姿は、まるで王様のようですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ポジョ
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