ボイスレコーダーに残された決定的証拠

素直に顛末書を提出すると思ったら大間違いです。私は栄子さんとの約束を果たすため、集めた証拠を手に、人事部長に自分と義博さんとの関係、そして小池さんに脅されていたことを告白しました。これまでずっと従順だった私に裏切られるとは少しも思っていなかったのでしょう。義博さんは冷や汗をだらだらと流し始めました。
「まずは、小池さんから脅されていた件です」私はそう言うと、再生ボタンを押しました。すると、ボイスレコーダーから「はぁ?あんたはユナに指示されたことだけやればいいの」という小池さんの声が流れてきます。

「私はユナさんをいじめてしまいました、申し訳ありませんでしたって顛末書を書いて出す、これだけ。でないと次長とのことバラしちゃうよ~?」ボイスレコーダーから流れる音声を聞いた人事部長は、「確かに小池さんの声ですね」とうなずきます。山田さんも「名前言っちゃってますしね、でもなんか普段と様子が違いすぎますが・・・」と驚いたような表情を浮かべました。

私は間髪入れずに「続いて、小池さんと水野次長、2人が付き合ってる証拠です」と言って、再び再生ボタンを押しました。すると、ボイスレコーダーから「ねぇ、顛末書の件はどうなってるの?」「悪い、アイツには必ず書かせるから」という2人の会話が聞こえてきました。

すると次の瞬間、静まり返った会議室に「もー、よしりん!ちゃんと約束守らないならユナ怒っちゃうゾ!」という小池さんの音声が響き渡りました。それを聞いた人事部長が「よしりん・・・?」と口ずさむと、山田さんは思わず吹き出します。この音声だけでも相当なインパクトがありますが、本番はまだまだこれからです。

すると、ボイスレコーダーの音声を遮るように、義博さんが口を挟みました。「ちょっと待って!これは盗聴されたものだ!証拠とは認められない!」・・・言うと思った。私は冷ややかな表情で、義博さんを見つめました。
ボイスレコーダーに録音された、言い逃れのしようがない証拠を突きつけられた義博さん。2人の会話もはっきりと残っている以上、もう認めるしかありませんよね。
※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
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