[15]花泥棒|私がやったの!疑われた友達の弟を守るため、涙ながらに自分が犯人だと名乗り出た娘

アイコンイメージ
前回のお話

かなさんは、小学5年生のさくらちゃんのお母さん。ある朝、庭で大切に育てていたチューリップの花が何者かによって千切られていることに気付きます。チューリップは前日の夕方までは無事だったため、犯行はその後だと推測。同僚から「近所の子どもじゃない?」と言われたことを思い出し、さくらちゃんの友達大地くんを疑います。一方で、ご近所の城坂さんも犯人候補に。チューリップに詳しく、「花を摘み取ると球根に栄養が回る」と話していたことが、かなさんにはどうしても引っかかっていました。しかし決定的な証拠は見つからず、時間だけが過ぎていきます。そんな中、残っていたチューリップまで切り取られてしまいました。かなさんは防犯カメラの設置を提案しますが、さくらちゃんは「犯人を見つけなくていい」とまさかの反対。その反応を見て、かなさんは一瞬「もしかして犯人はさくらちゃんなのでは」と頭をよぎりますが、娘がそんなことをするはずがないと、その考えを打ち消すのでした。しかし、さくらちゃんが反対したのには理由がありました。数日前、庭で大地くんの弟海斗くんがハサミを持っている姿を見かけ、「犯人は海斗くんなのでは」と思い込み、かばおうとしていたのです。しかしそれは誤解でした。海斗くんはチューリップを切ったのではなく、お母さんへのプレゼントを作るためにハサミを使っていただけだったのです。

1話目から読む

犯人探しはふりだしに・・・

海斗くんのお母さんはチューリップの花が大好きだそうで、海斗くんはそんなお母さんを喜ばせたくて、画用紙で作ったチューリップをプレゼントしたそうです。少し前にこの場所で本物のチューリップを眺めながら、画用紙を切り貼りして作ったんだと、海斗くんは嬉しそうに話してくれました。

海斗くんは続けて「さくちゃんがきてびっくりしちゃったんだ、ハサミ持ってるかな?」と言いました。さくらからハサミの落とし物があるという話はとくに聞いていませんが、もしかしたら持っているかもしれない。「どうだろう聞いてみるね、ちょっと待ってて」海斗くんにそう声をかけると、私は家の中にいるさくらのもとへ向かいました。

すると、タイミングよく城坂さんがやってきました。城坂さんは海斗くんに気付くと「こんにちは海斗くん」と声をかけます。海斗くんは「お城のおばちゃん!こんにちは!」と元気よく挨拶を返すと、ハサミを落としてしまった話をもう一度話し始めました。

数分後、さくらを連れて庭に出ると、海斗くんと城坂さんが、ほのぼのとした雰囲気で楽しそうに話しているのが見えました。すると、さくらが海斗くんの方へ慌てて駆け寄ります。

そして顔を真っ赤にすると「違うの!海ちゃんじゃないの!私がやったの!ハサミはただ私が借りただけで・・・」と、涙を流しながら話し始めました。突然の告白に私たちは何が何だか分からず、頭の中は「?」でいっぱいになりました。

「だから、チューリップを切ったのは海ちゃんじゃなくて・・・」さくらは海斗くんをかばおうと必死に訴えます。すると、城坂さんが落ち着いた様子で「それは分かるけど」と、さらりと言いました。

「だってその時、海斗くんハサミ落としたんでしょ?それならチューリップ切れないじゃない」と、城坂さんは言います。海斗くんがハサミを落とした時、チューリップの花はまだ庭に残っていました。花が切られたのはその後のこと。つまり、海斗くんにはチューリップを切ることはできなかったということです。誤解が解けたさくらは、ほっとしたように「そうだ!」と涙を流しました。

海斗くんの誤解が解けて、本当によかったですね。しかし、そうなるとますます犯人が分からなくなってしまいます。一体、チューリップを切ったのは誰なのでしょうか。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ

最新のコメント
  • まだこの記事にコメントはありません。最初のひとりになってみませんか?

この記事をSHAREする