[14]花泥棒|犯人かもしれないと疑った相手は、母親のために画用紙でチューリップを作っていただけだった

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前回のお話

かなさんは、小学5年生のさくらちゃんのお母さん。ある朝、庭で大切に育てていたチューリップの花が何者かによって千切られていることに気付きます。チューリップは前日の夕方までは無事だったため、犯行はその後だと推測。同僚から「近所の子どもじゃない?」と言われたことを思い出し、さくらちゃんの友達・大地くんを疑います。一方で、ご近所の城坂さんも犯人候補に。チューリップに詳しく、「花を摘み取ると球根に栄養が回る」と話していたことが、かなさんにはどうしても引っかかっていました。しかし決定的な証拠は見つからず、時間だけが過ぎていきます。そんな中、残っていたチューリップまで切り取られてしまいます。かなさんは防犯カメラの設置を提案しますが、さくらちゃんは「犯人を見つけなくていい」とまさかの反対。その反応を見て、かなさんは一瞬「もしかして犯人はさくらちゃんなのでは」と頭をよぎりますが、娘がそんなことをするはずがないと、その考えを打ち消すのでした。しかし、さくらちゃんが防犯カメラの設置に反対したのには理由がありました。数日前、庭で大地くんの弟・海斗くんを見かけて声をかけると、海斗くんはハサミを置いて驚いたように逃げていったのです。その出来事から、さくらちゃんは「犯人は海斗くんなのではないか」という考えが浮かび、海斗くんが犯人だとバレないように防犯カメラの設置を拒んだのでした。

1話目から読む

ハサミの謎が解けた!

いつも通り庭の花に水をあげていると、海斗くんが話しかけてきました。どうやら今日は1人で遊んでいるようです。海斗くんは庭の花を見るなり「ここのお花好き、きれいだよね」と褒めてくれました。ここのお花が好きだなんて、嬉しいことを言ってくれます。

笑顔で庭の花を眺めていた海斗くんでしたが、花が切り取られたチューリップのプランターを見つけると「あれ、ここお花ないよ?」と不思議そうに首を傾げました。何と伝えるべきか迷いましたが、まだ幼い海斗くんに話すのは早いと思い「本当は咲いてたんだけど、どこかに行っちゃったんだ」と伝えます。

すると海斗くんは、少し残念そうな表情を浮かべて「そっか・・・ここチューリップだったでしょう」と言いました。「そうだよチューリップ。あっちにあったのはさくらと一緒に植えて、ここのは私が植えたの」そう話すと、海斗くんは「そうなの?」と答え、何かを探すようにポケットをガサゴソと漁り始めました。

「ほら見て!」海斗くんがポケットから取り出したのは、画用紙で作られたチューリップでした。「わぁ、可愛い!海斗くんが作ったの?」そうたずねると、海斗くんは満面の笑顔で「うん!」と答えました。

海斗くんのお母さんはチューリップの花が大好きで、以前から画用紙で作ったチューリップをプレゼントしていたそうです。お母さんの喜ぶ顔をもっと見たくて、少し前にこの場所で本物のチューリップを眺めながら、画用紙を切り貼りして作ったんだと言いました。

「海斗くん優しいね~、お母さん喜んだんじゃない?」そう声をかけると、海斗くんは照れたように笑いながら「うん!だからまたあげようと思って・・・でもこの間ここにハサミ落としちゃって、おかーさんにも『勝手にハサミを持っていったらいけません!』って怒られちゃった」と話しました。

海斗くんがハサミを持って花壇にいたのは、お母さんにプレゼントする紙のチューリップを作るためだったんですね。これで花壇に落ちていたハサミの謎が解けました。ということは、海斗くんはチューリップを切り取った犯人ではなかったということですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ

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