役員の仕事を全任せ!心配して損した

幼稚園の役員を任されることになった私。初めてのことだらけで不安がいっぱいだけど、みのりちゃんも一緒ならきっと大丈夫なはずです。待ち合わせ場所のエントランスに下りると、そこにはすでにみのりちゃんの姿が。しかし、彼女の目には涙が浮かんでいたのです。
幼稚園へ向かう道すがら、みのりちゃんは泣いている理由を話してくれました。どうやら、小学3年生の雅治くんが最近反抗期に入ったようで、全然言うことを聞いてくれないし、汚い言葉も増えて悩んでいるのだそう。

「今朝は、クソババアって言われて悲しくなっちゃって」顔は笑っていますが、きっと傷ついているはず。私はみのりちゃんの背中をさすりながら「きっと友達のマネしただけだと思うけど、悲しいよね」と寄り添う言葉をかけました。みのりちゃんはうつむいたまま「今までこんなに大切に育ててきたのにって思ったら、何か泣けてきた」と、ぽつりとつぶやきます。

幼稚園に到着した私たち。気持ちを切り替えて役員の仕事に取りかからなければなりません。今日は『こどもまつり』で飾るこいのぼり作り。だけどみのりちゃんは朝の出来事がショックなようで、まだ気持ちが沈んでいるようした。「みのりちゃんは落ち着くまでゆっくりしてて、こいのぼり作りは私に任せて、拓哉くんの様子でも見てきたら?」そう声をかけると、みのりちゃんは「じゃあお言葉に甘えて」と教室を後にしました。

みのりちゃんが拓哉くんの様子を見に行っている間、私はこいのぼり作りに集中することにしました。いくつか作り終えてふとスマホを見ると、もうこんな時間。思った以上に没頭していたようです。・・・そういえばみのりちゃん、まだ戻ってきていない。少し心配になって教室を出て様子を見に行くことに。すると、廊下から誰かの楽しそうな笑い声が聞こえてきました。

廊下には、楽しそうに世間話をする先生とみのりちゃんの姿が。「え~拓哉がそんなことを?」「この幼稚園でママが一番美人って!拓哉くんほんとかわいらしいですよね」「もう~恥ずかしい!」みのりちゃんはすっかり元気になったようでしたが、立ち話をしている時間があるなら少しだけでも作業を手伝ってくれたらいいのに、とモヤモヤしてしまいました。
落ち込んでいるみのりさんを心配して、拓哉くんのもとへ送り出した麻衣さん。けれど実際に目にしたのは、先生と楽しそうに立ち話をしている姿でした。そこには、数時間前に見せていた悲しげな表情は微塵もありません。気分が戻ったなら、こいのぼり作りを手伝ってほしかったですよね。
※フレネミーとは・・
「フレネミー」は、英語の「フレンド(友人)」と「エネミー(敵)」を組み合わせた造語として広く知られている言葉です。
単なる敵よりも、心理的な距離が近い分だけ対処が難しい関係性とされています。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本:あおいゆめ
作画:ポジョ
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