[16]残念な僕の母親|嫌がらせの犯人は読者だった。漫画の展開が気に食わず犯行に及んだと白状

アイコンイメージ
前回のお話

高級マンションで暮らす、素顔非公開の超人気マンガ家知佳さんを叔母に持つ高校生のユウトくん。ユウトくんの母麻里さんと父宗太さんは、麻里さんが知佳さんの財産を狙ったことが原因で離婚しており父子家庭に。麻里さんの希望で月に一度顔を合わせてはいるものの、お金の話題ばかりでユウトくんは嫌気が差します。そんなある日、いつも通り知佳さんのマンションに向かうと、入り口で不審な動きをする麻里さんの姿が。何をしているのか聞き出そうとするも、麻里さんは頑なに口を閉ざします。どうせお金が欲しいだけだと察したユウトくんは、「もう来ないでくれ」と麻里さんを突き放しました。それ以降、麻里さんは知佳さんのマンションに姿を現さなくなりましたが、今度はポストに脅迫めいた手紙が投函されます。麻里さんの仕業に違いないと思ったユウトくんは、学校に行く前と帰りに入り口を見張ることにします。すると数日も経たないうちに犯人と思われる人物の姿が。しかし犯人は麻里さんではなく全くの別人。ユウトくんは犯人に襲われそうになるも、麻里さんの登場により無傷で済みました。ユウトくんは、自分が麻里さんの言葉を信じなかったせいで、みんなに迷惑をかけることになったのではないかと落ち込みます。しかし、麻里さんがユウトくんに信じてもらえないほどのことをしたのも事実。すると祖母が、「結婚を機に家庭に入った麻里さんは寂しかっただけ」と話してくれたのでした。

1話目から読む

無事犯人が捕まって一安心!

みんな仕事や役割を持って生き生きしているのに、自分には何もないと悩みを抱えていた母さん。何もなくなって寂しい気持ちは分かるけど、どんな理由があったとしても、母さんがおばあちゃんや知佳さんにしたことは決して許されることではないはずです。

だけど、おばあちゃんはそう思っていないようでした。「このマンションだって、あなたのために欲しかったのかもしれないわよ?麻里さんは色々間違えて失敗もしたけど、私、彼女が知佳のことばらしたりはしないってずっと思ってたのよ」そう言って、僕に優しく微笑みかけます。

どうして母さんが知佳さんのことをばらさないと言い切れるのかたずねると、おばあちゃんは穏やかな口調で「だって、知佳を狙っておかしな人が現れるようなことがあれば、危害はあなたにも加わるかもしれないでしょ?」と答えました。その言葉に、僕はハッとします。

「私、麻里さんと気は合わないけど、彼女のあなたへの愛情は疑ってないのよ」おばあちゃんは、そう言ってニコッと笑いました。僕はこれまで、母さんのことを恥ずかしい人だと軽蔑していました。だけど、母さんは誰よりも僕のことを想ってくれていたのです。すると、タイミングよくユカさんと知佳さんが戻ってきました。

どうやら、嫌がらせの犯人は無事捕まったそうです。名探偵シフォンの新キャラが助手にちょっかいを出したのが許せなかったようで、その怒りを原作者である知佳さんへの嫌がらせという形でぶつけたみたい。ユカさんは「いわゆる害悪オタクですね、神聖な原作になんて暴言を・・・」と怒りをあらわにしていました。

「出版社から担当さんをつけてきて、うちが分かったみたいデス・・・後は警察と弁護士に任せマス」そう話す知佳さんは、ひどく疲れているようでした。やっぱり、母さんは犯人じゃなかったんだ。

祖母は、麻里さんに振り回され、都合よく使われながらも、きちんと彼女の本心を理解していたようですね。確かに、マンションを手に入れようとしていたことも、ユウトくんのためだと考えればどこか自然に思えてきます。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ

最新のコメント
  • まだこの記事にコメントはありません。最初のひとりになってみませんか?

この記事をSHAREする