[13]残念な僕の母親|信じなかったのは自分だった。息子を守るため先回りで動いていた母親の愛に気付く

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前回のお話

高級マンションで暮らす、素顔非公開の超人気マンガ家知佳さんを叔母に持つ高校生のユウトくん。ユウトくんの母麻里さんと父宗太さんは、麻里さんが知佳さんの財産をあからさまに狙ったことが原因で離婚しており、ユウトくんは宗太さんと暮らすことに。麻里さんの希望で月に一度顔を合わせてはいるものの図々しい態度は健在で、いまだに知佳さんの近況を聞き出そうとしてくる麻里さんにユウトくんは嫌気が差します。それと同時に、青野家にやっと訪れた平和な日常が、再び麻里さんが関わることで崩れてしまったらどうしようと不安に襲われます。翌日、知佳さんのマンションに向かうと、入り口で不審な動きをする麻里さんの姿が。何をしているのか聞き出そうとするも、麻里さんは頑なに口を閉ざします。どうせお金が欲しいだけだと察したユウトくんは、「もう来ないでくれ」と、麻里さんを冷たく突き放しました。それ以降、麻里さんは知佳さんのマンションに姿を現さなくなりましたが、今度はポストに脅迫めいた手紙が投函されます。麻里さんの仕業に違いないと思ったユウトくんは、彼女を捕まえるため、学校に行く前と帰りに入り口を見張ることにします。すると数日も経たないうちに犯人と思われる人物の姿が。しかし犯人は麻里さんではなく全くの別人だったのです。

1話目から読む

母親の言葉を信じず、犯人だとばかり決めつけていた自分

母さんの仕業とばかり思っていた嫌がらせは、実はまったく面識のない男によるものでした。予想外の展開に立ち尽くしていると、目の前の男が突然「名作の邪魔するなー!」と怒鳴り声を上げて襲いかかってきます。怖くて目を瞑ったその時、背後から「ユウトに何するの!」と、母さんが身を挺して僕を守ってくれました。

ユカさんに連れられて、僕と母さんは知佳さんの家へ向かいました。リビングに入ると、知佳さんとおばあちゃんが心配そうな顔で僕を見つめます。落ち着きを取り戻した僕は、「どうしてあそこに母さんが?ユカさんまで」と気になっていたことを聞いてみました。するとユカさんが「あのね、この前麻里さんから連絡をもらったの」と話してくれました。

ユカさんの話によると、僕のことを心配した母さんから「ポストの犯人は私じゃないけど、ユウトが私を疑っているから犯人を捕まえようとするはず、助けて」と連絡をもらったそう。母さんがそんなことを・・・?ふと目を向けると、母さんは珍しく照れたような表情を浮かべていました。

ユカさんは続けました。「麻里さんの言うことだから半信半疑だったんだけど、翌日こっそり見に行ったらユウトくんがいて・・・多分やめろって言っても聞かないだろうから、私たちで見守ることにしたの」と続けました。知佳さんとおばあちゃんも、時間があるときは僕の様子を見に来てくれていたそうです。知佳さんは「騙したみたいでごめんネ」と申し訳なさそうに頭を下げました。

僕は思わず、「母さんが犯人じゃないなら最初からそう言ってくれれば・・・」と言いかけて、言葉をのみ込みました。思い返せば、母さんは初めから犯人じゃないと伝えてくれていました。母さんの言葉を信じず、犯人だとばかり決めつけていたのは僕だ。

「ごめん」と謝ると、母さんは首を横に振って言いました。「気にしないで、信じられないのも無理ないよ・・・今までの私が悪かったもん」何でもないことのようなふりをしていますが、ふと見せる悲しそうな表情に、心が痛みました。

麻里さんはユウトくんのことを心配して、ずっと前から先回りして行動してくれていたのですね。わがままで図々しいところはあるかもしれませんが、母親としてユウトくんのことを大切に思っている気持ちに嘘はないはず。話し合えば、きっと分かり合えるはずです。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ

最新のコメント
  • コロコロリ より

    疑った事は、直ぐに謝った方が良い。お互いの溝が深まる前に。

  • まめ より

    もう千佳さんにもポストに入ってた脅迫状のことは言ってるんだね。犯人は一体誰?そして千佳さんは麻里のことを犯人ではないとわかっていた。たかりグセはあるけど、そこまで悪人ではないとわかっていたんだね

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