朝起きてきた子どもが「首が痛い」と言い出した。これって寝違えたの?そもそも子どもにも寝違えって起こるもの?他の症状の可能性もある?そんな疑問について、林外科・内科クリニック理事長の林裕章先生にお話をお伺いしました。

朝起きたお子さんが「首が痛い」「動かせない」と泣き出すと、保護者の方はとても心配になりますよね。大人であれば「ああ、寝違えたかな」で済むことも多いですが、子どもの首の痛みには、それだけでは片付けられないケースが隠れていることがあります。
この記事では、お子さんの首の痛みに直面したときにご家庭でまずできることと、受診の目安をわかりやすくまとめました。
そもそも、子どもも寝違えるの?
子どもも寝違えのような首の痛みを起こすことはあります。
ただし、大人の寝違えとは少し事情が違います。大人の場合は、デスクワークや肩こりの蓄積が背景にあることが多いのですが、子どもは筋肉や関節がまだ柔らかく、寝ているときの無理な姿勢、急に振り向いた動き、転倒や遊び中のちょっとした衝撃がきっかけになります。
さらに意外なことに、風邪や中耳炎・扁桃炎のあとに首が動かなくなることも、子どもでは珍しくありません。
風邪のあとに首が傾く?子ども特有の落とし穴
「風邪で首が曲がるの?」と驚かれるかもしれませんが、小児整形外科の現場では実際にしばしばみられます。
首の一番上と二番目の骨をつなぐ関節は、首を左右に回す働きをしています。子どもではこの関節を支える骨がまだ成長途中のため、大人よりずれやすいのです。中耳炎や扁桃炎などの炎症が周囲に広がると、関節がねじれた状態で固まってしまうことがあります(「環軸関節回旋位固定」といいます)。
日本小児整形外科学会も、この状態は初期治療がとても大切であり、1週間経っても改善しなければ専門的な治療が必要になると説明しています(出典:日本小児整形外科学会「斜頸~赤ちゃん編~」)。
ここで大切なのは、「単なる寝違えだろう」と自己判断して、無理に首を戻そうとしたり、マッサージしたりしないことです。かえって悪化することがあります。
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