息子の中で父親はいない存在になっていた

数カ月にわたってコウタロウがケンシンに寄り添ってくれたことで、ケンシンは、シンジが何をしていても気にならなくなっていました。むしろ、家でシンジの帰りを待っていた頃よりも、今みたいに実家でみんなと過ごしている時間のほうが、ずっと生き生きと楽しそうに見えました。
翌日、自宅に帰ってきたケンシンと私。「ただいま~」と玄関に入ると、シンジがひょいっと顔を出して「お帰り、ずいぶん遅かったね」と声をかけてきました。急に現れたシンジにケンシンは目を丸くして「わっ、びっくりした~どうしてパパいるの?」と声を上げます。

ケンシンの言葉に、シンジは「え?・・・パパの家だからだよ」と戸惑いを隠せない様子。ケンシンはそんなシンジを気にも留めず、「あっ、そっか~!いつもいないからわすれてた~」と言って、そのまま洗面所へ歩いていきました。ケンシンの中では、シンジは家にいないものとして定着しているようです。

その日の夜のこと。シンジが妙に真剣な表情で、「あのさ、話があるんだけど」と切り出してきました。「何?」と視線を向けると、シンジはどこか不満げな顔をして「遊園地にどうしてコウタロウ君を連れてきたの?」と聞いてきました。

「俺、ケンシンと遊びたいから遊園地行こうって言ったよね?コウタロウ君がいたから全然ケンシンと遊べなかった」そう不満をぶつけてくるシンジに、私はどこか他人事のように「でもタイガ君とはたくさん遊べたからいいんじゃないの?」と返します。

するとシンジは、「それとこれとは話が別じゃない?」と鋭い視線で私をにらみつけてきました。私はその視線を受け止めながら、「どうして?ケンシンとっても楽しそうだったし、コウタロウに来てもらえて良かったと思う」と返します。そして一呼吸おいて、「・・・それよりも、私も話があるの」と話を切り出しました。
自分は散々カオルさんたちを連れてきておきながら、いざユキノさんがコウタロウさんを連れてくると文句を言うシンジさん。ケンシン君を長い間放っておいて、自分が寂しくなった途端「遊びたい」だなんて、そんな都合のいい話が通用するはずありませんよね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
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ケンシン君に忘れられてる。父親という意味のパパではなく、「パパ」という名前の知り合いのおじさんになってる。そこまでの扱いになってても気付かないアホなんだね、この夫。要らない確定でしょ。
反省して謝ると思いきや文句言ってきたよ、この男!寂しくてモヤモヤする気持ち→ケンシンも同じだったんだ、まで思いが至らない。愚かな男。