うちの子が食事を座って食べてくれない、食べてるうちにすぐ遊びだしてしまう・・・そんなとき、どうしたらいい?今回は、そんな悩みについて、たけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

子どもの「遊び食べ」「食べ歩き」はどうして起こる?
食事に集中してもらうための工夫
「子どもが食事中に遊んでしまって、なかなか食べてくれない」「立ち歩いてしまって、食事が進まない」といったお悩みを抱える保護者の方はとても多いのではないでしょうか。毎日のことなので、ついイライラしてしまったり、どう対応すればよいのか分からず疲れてしまったりすることもあると思います。
今回は、子どもの遊び食べや、食べ歩きがなぜ起こるのかという発達の背景と、ご家庭でできる「食事に集中してもらうための工夫」についてお話しします。また、小児外科医の視点から、知っておいていただきたい安全面の情報もお伝えします。
なぜ子どもは食事に集中できないの?
1歳から3歳頃の子どもは、好奇心が非常に旺盛です。目に入るもの、手に触れるものすべてが新鮮で、興味の対象になります。食事中であっても、テレビの音や窓の外の景色、テーブルの上の他の食器などに注意が向いてしまうのは、ある意味で成長の証でもあります。
また、この時期は「自分でやりたい」という自我が芽生える時期でもあります。食べ物を手でこねたり、スプーンで食器を叩いたりする「遊び食べ」は、食べ物の感触や温度、道具の使い方を学んでいる過程ともいえます。発達心理学の観点からも、手づかみ食べなどは手指の器用さや目と手の協調運動を促す大切なステップとされています。
このように、食事に集中できないことや遊び食べには、年齢や発達段階において容認すべき部分もあります。無理にやめさせようと焦る必要はありませんが、少しずつ食事に集中できる環境を整えていくことが大切です。
ご家庭でできる、食事に集中してもらうための工夫
では、子どもに食事に集中してもらうためには、どのような工夫ができるでしょうか。日常生活の中から取り組める具体的な方法をいくつかご紹介します。
1)食事に集中できる環境づくり
まずは、食事の邪魔になるものを排除しましょう。テレビや動画は消し、おもちゃは子どもの視界に入らない場所に片付けます。気が散る原因を減らすことが第一歩です。
2)足の裏がしっかりつく姿勢で座る
子どもの足が床や椅子の足置きにしっかり着いているか確認してください。足がぶらぶらしていると姿勢が安定せず、噛む力も入りにくいため、集中力が途切れやすくなります。成長に合わせて椅子の高さを調整することが大切です。
3)食事の時間は「長くても30分」を目安に
子どもの集中力はそれほど長く続きません。ダラダラと食べ続けることは、遊び食べの原因になります。「ごちそうさま」の時間を決め、30分程度経ったら、まだ残っていても食事を切り上げるようにしましょう。空腹を感じるリズムを作ることも重要です。
4)「座って食べる」ルールの徹底
どんなに機嫌が悪くても、「食べる時は座る」「立ち歩く時は口の中を空にして、食器を置く」というルールは少しずつ教えていきましょう。もし立ち歩いてしまったら、「座って食べようね」と優しく伝え、座らない場合は一度食事を片付けるといった対応も効果的です。
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