子どもの「遊び食べ」はなぜ起こる?悩んだ時の対処法を小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

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知っておいてほしい、遊び食べ・食べ歩きに潜む危険

ここまで、食事に集中するための工夫をお話ししてきましたが、ご家族に知っておいていただきたい安全面の情報もお伝えします。
遊び食べや食べ歩きは、発達の過程で自然なことですが、「そのままにしておいて良い」わけではありません。なぜなら、そこには命に関わる重大な事故につながる危険性が潜んでいるからです。

豆類や丸い食品による「窒息」
子どもは、まだ奥歯が生えそろっておらず、食べ物を細かく噛み砕く力や飲み込む力が十分に発達していません。食べ物を口に入れたまま歩いたり、走ったり、笑ったりすると、誤って食べ物が気管に入り込み、窒息してしまうリスクが非常に高くなります。

消費者庁のデータによると、食品による子どもの窒息死亡事故の約9割が5歳以下の乳幼児で起きています。特に、ピーナッツなどの豆類やナッツ類は、噛み砕けずに丸飲みしてしまいやすく、気管に詰まると呼吸ができなくなる大変危険な食品です。小さく砕いた場合でも、気管に入り込んで肺炎を起こすことがあります。消費者庁は「5歳以下の子どもには、硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類を食べさせない」よう注意喚起しています。ミニトマトやブドウなども丸ごと食べさせず、必ず4等分などに小さく切りましょう。

スプーンや箸をくわえたままの転倒による「口腔内外傷」
もう一つ危険なのが、スプーンやフォーク、箸などを口にくわえたまま立ち歩き、転倒する事故です。乳幼児が箸、スプーン、歯ブラシなどをくわえたまま転倒し、喉の奥や口の中を深く突いてしまう事故が多く報告されています。
「ちょっとそこまでだから」と油断している一瞬の間に、子どもはバランスを崩して転倒します。口に物を入れたまま、あるいは咥えたままの移動は絶対に避けなければなりません。

おわりに

子どもの遊び食べや食べ歩きは、多くのご家庭が直面する悩みです。まずは環境を整え、少しずつ「座って食べる」習慣を身につけていきましょう。そして、食事中は決して子どもから目を離さず、安全にも十分配慮してあげてください。
もし、「極端に食べるのが遅い」「飲み込みにくそうにしている」など、環境を整えても改善が見られず心配な場合は、口腔機能の発達の遅れなどが隠れていることもあります。ご家庭だけで抱え込まず、かかりつけの小児科医や歯科医に相談してみてください。

※本記事の作成にあたり、文章表現の確認や校閲の一部に生成AIを使用しております

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