[31]実母が嫁いびり義母になっていた|婚約者が取り出したのは巻物に記された義実家に代々伝わる妻の5か条

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前回のお話

彼氏の隆明さんからプロポーズを受け婚約したカオリさんは、家族への報告のために訪れた実家で自分の母親が嫁いびりをしていることを知りショックを受けます。実家に同居する義姉のみずほさんは高校時代の部活の先輩。母親に抗議するも聞く耳を持たず、兄の憲一さんもみずほさんを庇おうともせず見て見ぬふり。優しかった母親の変わり果てた姿にショックを受けたカオリさんが、従姉で同じ部活だったよっちゃんに相談すると、カオリさんの母親が姑から酷くいびられ一人で耐えてきた過去を話してくれました。カオリさんは嫁いびりの連鎖を断ち切ることを決意。よっちゃんと隆明さん協力のもと作戦を練り、いよいよ当日がやってきました。結婚の挨拶は無事終わり、その後親戚一同で食事をすることに。親戚同士がくだらない冗談で笑うなか、みずほさんだけは表情を変えず、淡々と食事の準備を進めます。するとその様子を見ていた隆明さんは「伝統ですか?これならうちの母も喜ぶ」と何やら意味深な言葉を口にします。父親が「どういう意味だい?」と返すと、彼はおもむろに巻物のようなものを取り出したのでした。

1話目から読む

巻物に記されていたのは時代錯誤な内容

1人で手際よく食事の準備を進めるみずほ先輩に感心した隆明は、「カオリさんのご実家は、しっかり指導されているんですね!これならうちの母も喜ぶと思います」と、何やら意味深な言葉を口にしました。そして、カバンの中から年季の入った巻物のようなものを取り出したのです。

「今日こちらに挨拶に伺うにあたって母から預かってきました」隆明はそう言うと、スルスルと巻物を広げ始めました。父が怪訝そうな表情で「それは?」とたずねると、隆明は胸を張って「これは、代々伊藤家に伝わる妻の5か条です!」答えます。

「えっ、初めて聞いたんだけど」と驚く私を無視して、隆明は勝手に話を進めます。「今の時代、こういうのを嫌がるご家庭が多いと思うんですが・・・みずほさんを見ていて安心しました」

「大丈夫、難しいものではありません」隆明は笑顔でそう言うと、巻物に記された伊藤家の妻の5か条を読み上げ始めました。一つ、妻たるもの日が昇る前に置き家事をするべし。一つ、妻たるものいつも夫を立て三歩下がるべし。

一つ、妻たるもの男児を最低二人は産まなくてはならない。一つ、妻たるもの夫の実家に尽くすことが最大の幸せと心得よ。一つ、妻たるもの姑を敬い必ず従うべし。あまりに時代錯誤な内容に、父も母も言葉を失い、啞然とした表情で固まってしまいました。

私は渾身の演技で、「な、ナニコレ・・・」と隆明に声をかけます。そう、これこそが私と隆明、そしてよっちゃんが考えた作戦だったのです。

伊藤家に伝わるという『妻の五か条』は、まさに今、母親がみずほさんに押し付けている価値観そのもの。娘が嫁ぐ先がそんな家だと知ったとき、カオリさんの両親はどんな反応を見せるのでしょうか。そしてカオリさんたちの作戦は、果たして成功するのでしょうか。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:dechi

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