嫁を見てると、姑にいびられていた自分を思い出す

辛かった過去を思い出しながら、当時のことを振り返る義祖母。帰りが遅いだけで露骨に嫌な顔をされ、洗濯物は何度もやり直し。それでも、嫁として山ノ中家に入った以上、逆らうことは許されず、ただ黙って耐えるしかなかったのだと言います。その話を聞いて、私は思わず「おじいちゃんは、庇ってくれなかったんですか?」と尋ねました。
すると義祖母は、どこか悲しげな表情を浮かべながら「庇うだなんてとんでもない、なぁーんにも言ってくれなかったよ、お前が悪いんだってしょっちゅう言われていたし」と言いました。時代が時代だったから、義祖母も大変な思いをしたんでしょう。

すると義母のスマホに、またしても義父からの着信が入りました。「なんでお前はいつもそう気が利かないんだ、そんなだからいつも母さんから叱られるんだ」義母は、義父の理不尽な言葉に言い返すことはせず、ただただ「はい、はい」とうなずいていました。

言い返すこともなく、ただ義父の言葉を受け入れる義母の姿を見て、義祖母はハッとしました。その姿が、かつての自分自身と重なって見えたからです。誰にも庇ってもらえず、それでも家を出ることもできず、ただ泣くことしかできなかったあの頃の自分。今の義母の姿は、当時の『キヨさん』にそっくりでした。

スマホの向こうで好き勝手に言い続ける義父に、すっかり気力を削がれたのでしょう。義母はげっそりとした表情でスマホを耳から離し、「すぐ持って行くから・・・もう少し待ってて」と力なく答えます。次々と突きつけられる理不尽な要求に、相当追い詰められているようでした。

義祖母は義母の姿をじっと見つめながら、腑に落ちたような表情をしました。「自分を見ているような気がして嫌だったのね」今、義父に好き放題言われている義母の姿は、かつて姑にいびられていた頃の自分そのもの。あの頃は息が詰まるほど窮屈で、毎日「もう嫌だ」と泣いていたっけ・・・そんなことを心の中で思っていたようでした。
義祖母が義母を疎ましく感じていたのは、姑にいびられ、泣いていた頃の自分と重ねてしまうからだったのですね。義祖母にとってその記憶は、思い出すのもつらい消してしまいたいほどの過去。だからこそ、義母の姿が当時の自分を呼び起こしてしまうことが耐え難かったのだと思います。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。
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過去の出来事を思い出して義母に噛み付いてる暇があるんだったら、義父に「わがまま言うんじゃなくて、病院でおとなしくしとけ。」っと言って。