早く帰りなよ、気遣いの言葉はいじめと報告された

教育係として新入社員の田中さんに与えたタスクは、定時には上がれるようにそれほど難しくもボリュームもないはずなのに、田中さんは2時間も残業していたので心配して声をかけると、田中さんは資料を整理しておきたいと笑顔で答えました。「無理しないでね」と言いながら、勉強熱心だなと思った私は、何か質問があるかもしれないと思い、抱えている仕事をしながらしばらく一緒に残ることにしました。

それから1週間。田中さんは毎日3時間くらい残ってパソコンに向かっていました。教育係なのに自分だけ先に帰るのも気が引けてなかなか退社できない私も毎日数時間の残業はさすがに疲れてきていました。田中さんも疲れているだろうし、あまり無理しないように早く帰りなよ、などと声かけはしていましたが、田中さんが自主的に勉強している事なのでいいのかな、どうしようなどと思い悩んでいたある日、山本部長に呼ばれました。

私は、部長から田中さんの訴えを伝えられて思わず声をあげて驚いてしまいました。
田中さんは早く仕事を覚えたいのに、私が「帰れ帰れ」と追い出すので辛いと部長に訴えたそうなのです。しかも田中さんが早く仕事を覚えるのを嫌がった私が田中さんをイジメているのかもしれないとも伝えたそうです。青天の霹靂でした。私、そんなにキツイ言い方をしたかな。そんな風に受け取られるなんて夢にも思っておらず、ショックでした。

もちろん、私はすぐに山本部長に田中さんの訴えた内容を否定しました。田中さんの体調を気遣ってのことでしたと伝えると、部長は穏やかな笑顔でうなずいてくれました。「そうだね。藤澤さんにも聞いてるよ。佐藤さんに問題はないと思ってるから」と言ってもらえてホッとしました。部長は、いったん田中さんの好きにさせて様子を見るように言いました。

翌日からは、田中さんが定時を過ぎて残っていても、私は自分の仕事が終わったら帰宅して良いと部長から直接言ってもらえたので、毎日の田中さんの残業にどう対応しようか悩んでいた私は安心しました。
新人さんに早く仕事を覚えてもらうことを邪魔する社員はあまりいないように思います。「早く帰りなよ」をいじめと捉えるとは驚きですね。言動に気を付けないととんでもない解釈をしそうな田中さんです。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。
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やば…。しかも、新入社員が許可もなく勝手に残業してるてこと…?