繊細な新入社員の顔色をうかがう日々

新入社員の田中さんの教育係を任された私。負担にならないように少しずつタスクを与えていましたが、田中さんは定時になっても帰る気配はなく、入社から1週間経った頃には、毎日3時間ほど残業するのが日課になっていました。するとある日、山本部長から「早く仕事を覚えたいのに佐藤さんが自分を無理に帰らそうとする」と田中さんから報告があったことを知らされ驚きます。そんなつもりは全くなかったのに。
山本部長から「田中さんが残っていても気にせず帰ってね」と言われた私は、その日から自分の仕事が終わったらすぐに帰るようにしました。「おかえり、今日は早かったね」彼は同棲中の彼氏・和真。部署は違いますが同じ会社に勤めています。私は今日起こった出来事を和真に話しました。

「私、心配しすぎてうざかったのかも」私がそう言うと、和真は「そんなことないと思うけどさ、先輩がいると田中さんもプレッシャーだったんじゃない?少し離れてもいいかもね」と優しくアドバイスしてくれました。確かに、先輩の声かけがプレッシャーになる子だっているよね。明日から田中さんとうまくやっていける距離感を自分なりに探っていこうかな。

それから数日後。田中さんのできる仕事も増えていき、今では社内の会議で使う資料作成を任せられるほどになりました。「田中さん、作ってくれた資料確認したよ、修正して欲しい箇所にチェック入れたから、終わったらまた見せてね」なるべく優しく伝えたつもりでしたが、田中さんは「・・・わかりました」となんだか腑に落ちない様子。

田中さんに資料の修正を任せましたが、会議の2日前になっても上がってこず、私は次第に焦りを感じ始めます。結構な量の修正があったから、時間がかかっているのかもしれない。だけど、あまり急かしすぎてもプレッシャーになるかも・・・私はなるべく優しく「資料の修正終わったかな?」と様子をうかがうように声をかけました。すると「もう少しで終わります」と返事が。私は田中さんの言葉を信じて静かに見守ることにしました。

そして次の日。定時になっても田中さんから修正資料が提出されません。私は彼女の顔色をうかがうように「田中さん、資料できてるかな?明日の10時の会議だけど・・・」と声をかけます。すると田中さんは「できました!今送りました!」と勢いよくパソコンを閉じると、「私、今日は予定があるので帰ります」と言って足早に退勤していきました。私は自分のデスクに戻り、田中さんが修正した資料に目を通します。しかし、それは目を疑うような内容でした。
会議前日の定時になってから修正資料を提出し、そのまま何事もなかったかのように帰っていく・・・。もし内容に不備があった場合の修正を、佐藤さんに任せるつもり満々で呆れてしまいます。そこまで時間がかかる修正なら、事前に相談したり、手伝いを求めたりするべきだったのではないでしょうか。新入社員だから仕方ないと言われればそれまでですが、なんだかモヤモヤが残ってしまいます。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。
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