[5]神童と呼ばれた我が子|授業参観でまさかの上の空。習い事が多くて疲れるから減らしたいと言われ言葉が出ない

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前回のお話

息子ハヤトくんは周りの子と比べて成長が早く、歩くのも話すのも一番。ママ友や周りの人たちからたくさん褒められているうちに、ハヤトくんのお母さんは称賛の声が心地良くなりました。幼稚園では才能を開花させ、運動も勉強もできて優しいみんなの人気者。お母さんはハヤトくんが天才なのだと確信を持つようになり、才能を伸ばすために習い事を増やしたり、幼稚園で役員をやったりし、卒園の頃には園の人気者に。小学生になっても天才ぶりを発揮し先生にも褒められてお母さんは鼻高々でした。でも学年が上がるにつれ満点を取れない時も。アドバイスした後は満点を取っていたので気にしていなかったものの、5年生になった時には運動会のリレーの選手に選ばれず、お母さんはビックリ。体調が悪かったと言うハヤトくんのためにと、もう一度選抜をして欲しいと先生に訴えるも断られ、運動会当日呆然とリレーを見つめるお母さん。帰り道「リレーの選手に選ばれずごめんね」と謝るハヤトくんに、「来年がんばろう!ハヤトならできるよ!」とお母さんがエールを送りました。

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「いいんじゃないか?好きなことさせた方がいいよ」冷静な夫の言葉

幼稚園から小学校低学年まで、運動神経は抜群、テストもいつも満点だったハヤトに「運動会のリレーの選手に選ばれなかった」と聞いて驚いた私。選抜の日は体調が悪かったと聞き、慌てて担任の先生に電話をし、何とかもう一度選抜をして欲しいとお願いするも断られてしまい、結局ハヤトがリレーに出ることはありませんでした。帰り道、リレーの選手に選ばれずにごめんと謝るハヤトに、「来年がんばろう!ハヤトならできるよ!」と精一杯のエールを送りました。

そしてこの日は5年生の授業参観でした。ハヤトの優秀な姿を見るのが楽しみで、ママ友と一緒に意気揚々と参加したのですが・・「ハヤト・・?」後ろから見ていても明らかにぼーっとしている様子。先生の話をちゃんと聞いているのかいないのか・・「なに・・全然手をあげないじゃない・・」私はどんどん不安になりました。

結局、授業参観の間、ハヤトが手をあげることはありませんでした。
そして帰宅。ハヤトが帰って来るのを待ち、「あれは何!?全然、授業聞いてなかったじゃない!手もあげないし、ぼーっと外ばかり眺めて・・」そう話しながらも。ついついため息がこぼれました。

「お母さん、とっても悲しかったよ!」私がそう言うと、「・・最近、習い事が多いせいか、疲れて、よく授業中ぼーっとしちゃうんだ」と言った後、

「習い事、少し減らしてもいい?」と聞かれ、「・・え?」とすぐには言葉が出てきませんでした。

その夜。
「せっかくここまで頑張ってきたのにもったいないよってハヤトに言ったのよ。あの子は天才だから何でもできるのに!」食事を席で夫に愚痴をこぼすと、「でも、ハヤトは辞めたいって言ってるんだろう?」と冷静な夫にそう言われ、「いいんじゃないか?好きなことさせた方がいいよ」夫はハヤトの気持ちに寄り添って、習い事を辞めさせた方が良いと言いました。

そう言われて、「まぁ、これで勉強に集中できなら・・」と思い、ハヤトの習い事を減らしていきました。
運動より勉強ができた方がいい・・。実際、ハヤトが持ち帰る満点のテストを見て、これでよかったと思うようになったのでした。

お母さんが楽しみにしていた5年生の授業参観。ハヤトくんの優秀な姿が見られると思っていたにもかかわらず、肝心のハヤトくんはぼーっとして気もそぞろ。授業をちゃんと聞いていたのかと不安になったお母さんが問い詰めると、「習い事が多くて授業中でもぼーっとしちゃうから習い事を減らしたい」と言われ動揺するお母さん、できるだけ多くの経験を、と考えるお母さんの気持ちはわかりますが、実際に全てこなしているハヤトくんの気持ちには寄り添った方が良いですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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