[5]えげつない夫|健気なパパという立場を利用して、ママ友たちと公園以外で会う約束を取り付けた夫

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前回のお話

休日だというのに、スマホゲームに明け暮れる信也さん。すると妻のサチさんから、息子のコウキくんを公園に連れて行ってほしいと頼まれます。面倒くさそうな態度を見せる信也さんでしたが、サチさんからの圧を感じ、渋々公園へ向かいます。到着するとコウキくんの友達と美人なママたちがお出迎え。すると信也さんは急に表情をキリッとさせ、イクメンを演じて子どもたちと遊び始めました。小一時間が経ち、そろそろ帰る時間。しかし子どもたちはまだ遊びたいと駄々をこねます。見かねた信也さんが「来週も公園来るんでよかったら」と声をかけると子どもたちとママ友は大喜びしました。そして翌週。公園に行く前に実家に寄った信也さんは、義母からあるものを受け取り、カメラを持って公園に出かけます。公園に到着すると、ママ友たちに「サチにコウキが遊んでいる姿を見せてあげたくて、写真を撮ってもいいですか?」と爽やかな笑顔で尋ねました。ママ友たちはコウキくんママのためならと撮影を喜んで聞き入れます。しかし撮影した写真には、ママ友たちを主役にしたカットがちらほら。信也さんは写真を撮り終えると、情報交換という名目でママ友たちと連絡先をゲットします。公園からの帰り道に「ママを驚かせたいから写真を撮ったことは内緒な」とコウキくんへの根回しも忘れない信也さん。怪しいニオイがプンプンしてなりません。

1話目から読む

公園で子どもを遊ばせてからカフェに移動する約束だったけど・・・?

妊娠中でお腹が張って公園に付き添えないサチさんのために、コウキくんがみんなと仲良く遊ぶ写真を撮りたいと言い出した信也さん。ところが実際に撮った写真には、ママ友たちを主役にしたカットや横顔をアップにしたカットまで混ざっていて、どうにも下心を感じてしまいます。そのうえ、情報交換を口実に連絡先までちゃっかり交換。「サチにも交換したこと言わないと」とわざとらしく話す一方で、コウキくんには「ママには内緒な」と根回ししていて、信也さんへの疑念は深まるばかりです。

それからしばらくして、次男ソウタくんが誕生。信也さんは情報交換会のグループチャットに、「ご報告、産まれました!名前はソウタです!」とメッセージを送りました。「おめでとうございます!」「パパにそっくりでイケメンですね」ママ友からのお祝いメッセージを見て、信也さんはニヤリと笑います。

信也さんは慣れた手つきでスマホを操作し、「今サチがいないのでコウキがちょっと荒れててどうしたらいいか・・・今度お話できませんか?」と続けてメッセージを送ります。それを見たママ友たちは「できることがあればいつでも!」「赤ちゃん返りも始まってるのかな?」と親身になって話に応じてくれました。

「ゆっくりお話ししたいので、もしよかったら今度夜みんなで集まれませんか?」どうしても直接相談したいのか、夜に集まろうと提案する信也さん。しかし、小さな子どもを育てるママ友たちにとって夜の集まりは現実的ではなく、「ごめんなさい、夜は難しくて・・・」と断られてしまいました。

すると信也さんは、「そうですよね・・・僕、相談相手いなくて、コウキにもっとしてやれることがないかって焦っちゃって」とママ友たちの情に訴えかけるようなメッセージを送ります。

信也さんの安い手口に、すっかり乗せられてしまったママ友たち。「じゃ来週公園に行った後、子ども達も連れてカフェ行きませんか?」と代替案を提案しました。それを見た信也さんは、「いいんですか?ありがとうございます」とすかさず返事をしたのでした。

そして迎えた相談当日。「すみません~お待たせしました!」澄み渡る青空の下、信也さんの元気な声が公園に響き渡りました。しかし、先に到着していたママ友たちは、信也さんの姿を見て驚きます。

「こんにちは、あれ・・・コウキくんは?」なんと信也さんは、ひとりきりで公園に現れたのです。てっきりコウキくんを公園で遊ばせてから、カフェで相談に乗るものだと思っていたママ友たち。話が違うと困惑しながら、信也さんを見つめました。

妻の入院中、幼いコウキくんを1人でお世話する『健気なパパ』という立場を利用し、ママ友たちと公園以外で会う約束を取り付けた信也さん。ところが、いざふたを開けてみると、当日公園に現れたのは信也さんひとりだけ。肝心のコウキくんはどこへ行ってしまったのでしょうか。そして信也さんは、いったい何を企んでいるのでしょうか。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi

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