[18]優等生の裏の顔|学校は助けてくれない娘を守るため弁護士に相談し密かにいじめの証拠を集めていた両親

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前回のお話

娘の歩実さんが中学生の時に、同じクラスの優等生、風間さんとその取り巻きによるいじめに気付いた母、美沙さん。すぐに学校に相談しましたが、成績もよく運動もできて、学級委員に選ばれたり学校行事への参加にも積極的な、いわゆる優等生の風間さんに対する先生たちの信頼は厚く、いじめの存在を信じてもらえないどころか、握手で解決などというまともに取り合う気すら感じられるものではなかったため、美沙さんと夫の博之さんは、自分たちでしっかり歩実さんを見守ると決めたのでした。成長とともに歩実さんには良いお友達もでき、獣医師になるという夢の実現のために歩実さんは一生懸命勉強に励みました。風間さんと同じ高校に通うことになった歩実さんへの心配をよそに、大きなトラブルもなく、歩実さんと親友のカナちゃんは大学受験のシーズンを迎えていました。一方、有名大学への指定公推薦が確実と言われていた風間さんでしたが、ある日風間さんの推薦が取消しになったという噂を聞いたカナちゃんが歩実さんに報告にやってきました。素直に驚いている歩実さんの隣では、ひそかに美沙さんとカナちゃんはアイコンタクトを交わしていたのでした。

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お天道様は見ている

夜になって歩実が寝た後、ユカちゃんから聞いた風間さんの指定公推薦取り消しの話を、夫博之にも伝えました。「へぇ」と短く返事をした博之の表情は、全てわかっていると語っていました。

お天道様はいろいろ見ているのだと夫は言いました。私も全くの同意見。中学生のときに風間さんが中心になって歩実をいじめているとわかっても、学校はまともに取り合ってくれませんでした。私は風間さんがうまく先生を言いくるめてウソ泣きした陰ではニヤリと笑っていたところも、歩実とすれ違う時に先生たちにはわからないように悪口を言ったところも見ていたけれど、それを証明することはできませんでした。それ以来、学校に頼らず夫婦で歩実を守ろうと決めたのです。その結果私たち夫婦には、今度こそ風間さんの裏の顔を証明できる自信がありました。風間さんはいじめのみならずカツアゲ、いかがわしい場所への出入り、更には喫煙や飲酒までしていることを私たちは知っているのです。今度こそ、学校が正しい判断をしてくれてよかったと博之は笑いました。

実は博之と私は、歩実たちが通う高校と教育委員会に、弁護士経由で風間さんによるいじめの報告書やそれを証明する写真や音声を送っていたのです。これで少しは反省してくれるといいけれど・・・つぶやく博之に相槌を打ちながら、あの子の性格だと難しいかもと思ってしまう私です。

歩実の教科書やノートにひどい落書きをされたり、突き飛ばされて転んで帰ってきて風間さんによるいじめが発覚して中学で話し合いを行った日。いじめに全く真剣に向き合ってくれない学校に絶望した私たちは、自分たちで歩実を守るため、準備が必要だと話し合い、法律事務所に相談に行っていたのでした。

私たちの話をしっかりと聞いてくれた弁護士の先生は、証拠を集めるためのアドバイスをしてくれました。いじめの立証は集めた証拠次第になるけれど、一緒に頑張りましょうと言ってくれたのです。その言葉が私たち夫婦にはどんなに心強かったことか。私たちは、ルールをしっかり守りつつ証拠集めに取り掛かりました。

歩実さんの両親は、ただ様子を見ていただけではなく、証拠集めをしていたのですね。言い逃れできない証拠は、相手が優等生であっても、口が達者でも、まぎれもない事実として突き付けられますものね。それにしても風間さんの裏の顔がひどくて驚きです。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:きちやん
人生2回目なの?と思うようなしっかり者の長女けいと、のんびりマイペースな長男ひかと、優しい夫との日々を描いてます!

最新のコメント
  • ぽぽら より

    この手の漫画に、よく弁護士が出てくるけど。
    相談だけなら一時間1万円かもしれないけど、正式に依頼するとなると、着手金だけで何十万円もするんだよ。
    ちょっと相談…って金額じゃないから、相手からお金取れない限り、依頼者が大損こくんです。
    結局、いじめっ子は推薦取り消されても、すぐに方向転換して普通に一般入試するだけ。痛くもかゆくもないでしょう。
    いじめられた子の両親は何十万も失っているのに・・・。

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