[16]優等生の裏の顔|何の因果か同じ高校に進学。獣医師を目指して頑張る娘の邪魔はさせない

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前回のお話

中学2年生の歩実ちゃんのママ美沙さんは、教科書の落書きやボロボロの靴や体操服を見て学校でいじめられているかも?と夫博之さんに相談し見守ることに。ある日いつもより帰りが遅い歩実ちゃんのカバンに、悪口が書かれビリビリに破れたノートを見つけて問い詰めると、同じクラスの風見さんとその友達にいじめられていると言い、学校で話し合いをすることに。優等生として有名な風見さんの言葉を先生はすっかり信じるも、すれ違いざま「告げ口してんじゃねーよ」と歩実ちゃんに言う風見さんを見て美沙さんはいじめを確信。3年生になり風見さんとクラスも離れ、以前より楽しそうな歩実ちゃんを見てホッとする美沙さんと博之さんは、愛猫クッキーに似たかわいい猫のキーホルダーをカバンに付けてとプレゼント。ある日、学校から歩実ちゃんがケガをしたと連絡があり慌てて駆け付けると、付き添ってくれた先生が謝りながら経緯を話してくれ、男子生徒が蹴ったボールが頭に当たったと知るも、軽度だったことから元気そうな歩実ちゃんを見てホッとして先生にお礼を伝えました。その後、制服とカバンを届けてくれたカナちゃんを送ろう車に乗ると、歩実ちゃんにボールをぶつけた桜庭君は風見さんに頼まれてやったと聞いたと言い、心配する美沙さんに「今までもたまにあった」と言う歩実ちゃんの言葉を聞き、いじめは終わっていなかったと考え込んだ美沙さんは博之さんに相談。証明が難しいと慎重に考え込むと、「大人の戦い方、見せてやる」と、キーホルダーの中から何かを取り出したのでした。

1話目から読む

自分の推薦書を充実させることしか眼中にない加害者

風見さんが彼の桜庭君に頼み、歩実にボールをぶつけた・・その真実を知り、博之にも伝えると「反省というか性懲りもなく・・」と呆れた後、「学校は今いじめを認めない」と博之に言われ、歩実ちゃんにプレゼントした猫のキーホルダーから何かを取り出して、「大人の戦い方、見せてやる」と呟くのでした。

その後、大きな問題もなく時間は過ぎ、歩実とカナちゃん、そして風見さんは同じ高校に進学しました。
「いってきます」「いってらっしゃい」学校に行く歩実を見送りながら、

「最初は心配したけどもう、高校3年生の2学期、問題なくここまで来られて本当によかった」いじめらしいことも怒らず、大学入試に向け努力する歩実ちゃんに、「あの子と同じ高校なんて平気か?」と言われ、「大丈夫だよ。高校は勉強大変なんだし、私にかまったりしないって」歩実の言葉を聞いて少し安心した私は、獣医師を目指してがんばっている歩実を見つめていました。

歩実と風見さんの教科の選択が似ているのか、今年はクラスが一緒になってしまったけれど、歩実の言う通り、風見さんは自分の推薦書を充実させることしか眼中にないようで、その活躍は校内報にも良く書かれている。ほんと、外面だけはいいままと呆れるほどでした。

歩実たちの通う学校は、伝統のある進学校で、指定校推薦もかなりいい大学から受けることができ、基本は評定平均によって決まるが、部長や生徒会役員をやったりすると加点があるのでした。

歩実とカナちゃんは一般受験組、風見さんはトップ次第の推薦がほぼ確定しているらしいけど・・。どうか、歩実の邪魔をしませんように。と強くお願いしました。

高校に進学した歩実ちゃん。なぜか風見さんも同じ高校に進学したものの、特に問題なく過ごし高校3年生の2学期に。獣医師を目指してがんばっている歩実ちゃんを優しく見守る美沙さんと博之さん。風見さんの存在は気になるものの、自身の推薦書の充実を目的としている風見さんが、一般受験に切り替えることはなさそうですよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:きちやん
人生2回目なの?と思うようなしっかり者の長女けいと、のんびりマイペースな長男ひかと、優しい夫との日々を描いてます!

最新のコメント
  • 明月 より

    素行不良がバレて推薦取り消しとか?
    何もしなけりゃいいのに……。

  • なな氏 より

    推薦ね

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