美人なママ友によく見られたい！キリッとした顔で爽やかに汗をぬぐう夫

休日だというのに、ソファに寝転んでスマホゲームに明け暮れる信也さん。すると妻のサチさんから、息子のコウキくんを公園に連れて行ってほしいと頼まれます。乗り気じゃないのか「頭が痛い」と見え透いた嘘をつく信也さんでしたが、サチさんからの圧を感じ、渋々公園へと出かけました。公園に着くと、コウキくんの友達と美人なママさんたちがお出迎え。すると信也さんは急に表情をキリッとさせ、イクメンを演じ始めました。

「そろそろお昼だし帰ろうか～」「コウキくんパパ、ありがとうございました」息子たちと思いっきり遊んでくれた信也さんにお礼を言うママ友たち。しかし、子どもたちはまだまだ遊び足りないようで、「まだ遊びたーい」と不満げな様子です。

「もう、そんなワガママはダメだよ～」と困ったように眉を下げるかずくんママ。たっくんママも「そうだよ」と同調します。すると様子を見た信也さんが「あっ僕、来週も公園来るんでよかったら・・・」とさりげなく声をかけました。

来週も公園で信也さんとおにごっこができると知り、子どもたちは「本当？やったー」と大喜び。子どもたちからは喜ばれ、ママさんたちからは「なんだかすみません～」と頼りにされ、信也さんはまんざらでもなさそうに満足げな笑みを浮かべました。

そして、家でだらけている信也さんと同一人物とは思えないほどキリッとした表情で、「いえ・・・僕も楽しかったですからっ！子どもって元気でいいですよね」と言うと、爽やかに汗をぬぐいました。

公園から帰宅した信也さんとコウキくん。コウキくんは信也さんが遊んでくれたのが相当嬉しかったようで、家に着くなりサチさんに「パパがね～たっくさん遊んでくれた！」と嬉しそうに報告します。「家ではだらけてばかりだけれど、やろうと思えばちゃんとパパができるんだ」サチさんは少しだけ信也さんを見直しました。

サチさんがコウキくんと話していると、後ろから信也さんが「来週も俺が行くから」と声をかけてくれました。信也さんからの思いもよらぬ申し出に、サチさんは「やっとパパとしての自覚が芽生えてきたのかもしれない」と嬉しくなりました。

信也さんは、嬉しそうにするサチさんから少し距離を取ると、おもむろにポケットからスマホを取り出しました。そして誰かに連絡を取り始めます。何かよからぬことを企んでいないといいのですが・・・。

美人なママ友たちによく思われたいのか、それともあわよくば下心があるのか。家でのぐうたらぶりからは想像もできないほど、紳士的に振る舞う信也さん。子どもたちの相手を率先して引き受け、ママ友たちへの気配りも忘れず、その流れでちゃっかり「来週も公園で」と約束まで取り付ける抜け目なさ。あまりにも出来すぎた立ち回りに、どうにも何か裏に企みがあるような気がしてなりません。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案：ママ広場編集部　脚本：のきわだ　編集：石野スズ
作画：dechi