[11]逐一義母に報告する夫|嫁を仲間外れにする夫と義母。娘のために用意したケーキをひとり寂しく食べる夜

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前回のお話

夫のタイキさんが、何でも義母に報告することに悩みを抱えるマヤさん。包丁で少し指を切ったことや、片付けで夫婦喧嘩になったことなど、家庭内で起きた些細な出来事は全部義母に筒抜け。休日のスケジュールまで把握されるうえ、目的地によっては義母にお使いを頼まれる状況にマヤさんはうんざり。はじめは義母の行動に文句を言うマヤさんを軽く受け流すタイキさんでしたが、何度もしつこく言ったのが功を奏したのかやっと伝えてくれたようで、義母からの連絡はパタリと止みました。それから時が経ち、リナちゃん6歳のお誕生日がやってきました。飾りつけや料理の準備をすませて準備万端。しかしタイキさんが「母さんに誘われたから、これから3人でテーマパークに行く」と言い出しました。ずっと前から計画していたリナちゃんのお誕生日を、1人で過ごすことになってしまったマヤさん。すると義母から電話がかかってきて「予定とか聞かなくなったから知らなくて」と嫌味を言われます。リナちゃんのお誕生日も、毎年家族でお祝いしていることも知っていた義母。わざと予定をバッティングさせてきたに違いない・・・マヤさんは目に涙を浮かべながら、予約していたケーキを自宅まで持ち帰ったのでした。

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娘の誕生日を一緒に祝えないどころか、翌日までひとりぼっち

リナの誕生日も、毎年家族だけでお祝いしていることも知っていたはずなのに、わざとリナが喜びそうなテーマパークの予定をぶつけてきた義母。ご丁寧に「予定を聞かなくなったから分からなくて」と嫌味まで添えて、まるで私へのあてつけかと思ってしまいます。

予約していたケーキを受け取って自宅へ戻ってきた後、私は何もする気が起きず、ただ膝を抱えて縮こまっていました。本当なら今頃、準備していた料理やケーキを食べて、お誕生日プレゼントを渡して・・・そんなことを考えていると、ピロンとスマホの通知音が鳴りました。

スマホを見ると、タイキからテーマパークを満喫するリナと義母の写真が次々と送られてきました。いい歳をしてカチューシャまでつけてはしゃぐ義母に普段なら苛立つところですが、今日ばかりはショックが大きすぎて、何の感情も湧いてきませんでした。

私はスマホをそっと置き、冷蔵庫にしまってある、今日のために用意した料理やケーキをぼんやりと見つめます。「・・・まぁ料理もケーキも、明日食べればいいか」冷蔵庫の扉を静かに閉め、リナとタイキの帰りを待ちました。

すると数時間後、タイキから「リナが寝ちゃったから今日はこのまま実家泊まるわ!それと、明日母さんがリナの誕生日プレゼント買いに連れていってくれるから帰り遅くなるよ」と連絡がありました。今日中に帰ってくると思っていた私は、メッセージを見て目を丸くします。

「じゃあ・・・ケーキも料理も食べなきゃじゃない」私はリナのために用意した料理やケーキを、1人で静かに食べました。リナが楽しかったならそれでいいと自分に言い聞かせて。

誕生日の当日だけでなく、翌日までリナちゃんを連れ回す夫と義母のせいで、マヤさんは用意していた料理もケーキも1人で食べることに。特別な日を一緒に祝えないどころか、翌日まで独りぼっちにされたマヤさん・・・痛々しくて見ていられません。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

最新のコメント
  • ぽんこつ より

    え?なんでケーキ食べたの?
    旦那が帰ってきたら「おかえり~~~」って言いながら顔にぶつけなきゃでしょ???
    食事は寝てる時に口に全部突っ込まないといけないし…食べちゃダメだよ!!

  • 名無し より

    娘にだけは泣き言言って良かったと思う。
    だって実際に嫌がらせからの仲間はずれにされたんだから。
    「ママはこういう意地悪をされて悲しかったよ」って娘さんに教えないと、将来娘が人の心を踏み躙る人に成長してしまいかねない。
    クソ婆と屑夫が言わなかっただけで、娘さんはママの事を気にかけてたのだと良いけど。

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