[7]嫁の私は透明人間|泣いている私を助けてくれたのはいつものお寿司屋さん、優しい言葉が心にしみる

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前回のお話

ユミさんは、義母に嫌われていることに悩んでいました。義母は家族の中でいつも自分が中心。義父と夫に世話を焼き、母として充実した日々を送っていました。結婚当初から嫌がらせはありましたが、なんとか我慢できる程度。しかし、息子のダイくんが産まれてからは、母親より自分に懐いてほしいと、ユミさんに強く当たるようになりました。さすがに我慢できなくなったユミさんは、義母の態度について夫に相談したこともありました。しかし「ユミが我慢すればいい」の一点張り。まともに取り合ってもらえないと思い、考えることをやめました。とある週末、義実家に来たユミさんたち。この日も義母は終始意地悪な態度を取っていました。お昼ご飯を食べ終わると、義母は夫とダイくんにお出かけをしようと提案。もちろんユミさんは仲間外れ。代わりにかさばるものや重いものばかりの買い物を頼んできました。文句を言わず使い走りにされるユミさん。急いで買い物を済ませて帰宅しましたが、義母たちはまだのようです。アイスや生ものもあるから早く帰ってきてほしいと夫に連絡しますが応答はなく、ユミさんはクーラーボックスを買い行こうか迷い始めます。そんな時、心が限界を感じたのか、ユミさんの目から涙がこぼれました。だけどこのまま待っていても、義母に何も対処しなかったことを責められるだけ。クーラーボックス買いに行こうと立ち上がろうとしたその時、お寿司屋さんが昼間の桶を回収しに来ました。玄関に座って泣いているユミさんを見て驚くお寿司屋さん。ユミさんが嗚咽まじりに泣きながら事の経緯を話すと、お寿司屋さんは「店に発砲スチロールと氷あるんで一緒に行きましょう」と買い物袋を持ち上げると、急いでお店に送ってくれました。

1話目から読む

泣きはらした顔を見て優しい言葉をかけてくれる女将さん

一向に帰ってくる気配のない義母たち。このまま待っていてもさっき買った食材がダメになるだけ・・・そう思ってクーラーボックスを買いに行こうとしたその時、お寿司屋さんが昼間の桶を回収しにやって来ました。玄関に座って泣いている私を見て驚くお寿司屋さん。事の経緯を説明すると、すぐに買い物袋を車に積み、お店に連れて行ってくれました。

お寿司屋さんに到着すると、「電話びっくりしたわ、とりあえず発泡スチロールと氷、準備したわよ」と女将さんが出迎えてくれました。私は「ありがとうございます」とお礼を言います。

ひどく疲れ果てた様子の私を気遣ってくれたのか、お寿司屋さんの店員さんが「いいからいいから、オレやるんで座っててください」と、買い物袋に入っていた生ものやアイスを発泡スチロールに移してくれました。

女将さんも私の泣きはらした顔を見てただ事ではないと思ったのか、温かいお茶を出して「お茶でも飲んで、大丈夫?どうしたの?」と優しく声をかけてくれました。人様に迷惑をかけてしまって申し訳ない・・・私は「助かりました、ありがとうございます」と精一杯お礼を言いました。

女将さんはそれ以上何も聞かず「困った時はお互い様よ、いつもお菓子もいただくの、ありがとうね」と笑顔を向けてくれました。「こちらこそ、息子がいつもお寿司おいしいと話しています」と伝えると、ありがとうと喜んでくれました。

そうこうしていると、夫からメッセージが返ってきました。みんなが帰ってきたことを伝えると、女将さんが家まで送ってくれました。2人の優しさに触れて、義実家でひどい扱いを受けて傷ついた心が、少しだけ回復したような気がします。

一向に帰ってくる気配のない義母たち。このまま待っていてもさっき買った食材がダメになるだけ・・・そう思ってクーラーボックスを買いに行こうとしたその時、お寿司屋さんが桶を回収しに来ました。座って泣いているユミさんを見て驚くお寿司屋さん。事の経緯を説明すると、すぐにお店へ連れて行ってくれました。お寿司屋さんに到着すると、女将さんが出迎えてくれました。ユミさんの泣きはらした顔を見てただ事ではないと思ったのか、女将さんは「大丈夫?どうしたの?」と温かい言葉をかけます。ユミさんが申し訳なさそうにお礼を言うと、女将さんはそれ以上何も聞かず「困った時はお互い様よ」と優しく笑いかけてくれました。そうこうしていると、夫から帰宅を知らせるメッセージが返ってきました。2人の優しさに触れて、義実家でひどい扱いを受けて傷ついた心が、少しだけ回復したような気がしたユミさんでした。
お寿司屋さんの優しさが、折れかけていたユミさんの心を救ったみたいですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi

最新のコメント
  • ななし より

    女将さんがビシっと言ってくれたりしないかな。
    他力本願だけど、第三者から言われたら効果ありそう。
    でも一番は本人がきちんと言えるようになることなんだけど。

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