[7完]旦那のオレ理論がしんどい|オレ理論は封印。子ども達の本音にぐうの音も出ない

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前回のお話

物事の判断基準がいつも「自分」の夫ショウヘイさんは、妻のキコさんが子ども達のことを相談しても「オレはできた」「オレはこうだった」と言うだけ。中1ヒロキくんと小3カナデちゃんの成績の悪さを心配するキコさんが勉強方法や学習塾を検討していることを相談しても「そんなの必要ない」「オレはできた」と取り合わなかったショウヘイさんですが、二人のあまりの成績の悪さを知ると「どうして放っておいたの?」とキコさんを責め始めました。子ども自身のことをちゃんと理解しようとせず自分基準の発言ばかりするショウヘイさんに我慢の限界になったキコさんが「あなたが過去にできたとか関係ない。オレ理論いらないから!!」と一喝すると、キコさんの剣幕に押されて何も言えなくなるショウヘイさん。その後、キコさんの機嫌を取ろうと思ったのかヒロキくんに「俺が勉強教えてやるよ!」と得意気に言ったショウヘイさんでしたが、「それはイヤ」とヒロキくんに即答されてしまいます。

1話目から読む

「オレはできる」ばっかり言うからイヤ。子ども達の本音にショック

子ども達のことを相談しているのに、いつも「オレはできた」「オレならこうする」と自分基準でしか考えないショウヘイに我慢の限界になった私は、「別にあなたが過去にできたとか関係ない。もっと子ども達のことを考えて。オレ理論いらないから!!」とブチ切れました。

ショウヘイは私の機嫌を取ろうと思ったのか子ども達に「オレが勉強教えてやるよ!」と張り切って言いましたが、ヒロキに「それはイヤ」と即答され「どうして!?」とショックを受けていました。「だって・・父さん『どうしてできないんだ』『オレはできる』ばっかり言うし」とヒロキに言われ、カナデからも「パパはできたかもしれないけど私はパパじゃないし・・。私もパパに教わるのイヤ・・」と拒否されたショウヘイはぐうの音も出ませんでした。

パパには勉強を教わりたくないと言う子ども達ですが、このままにしておける状況でもありません。「じゃ、ママは?ママだといい?」と聞いてみるも「母さんは中学生の問題分からないじゃん」とヒロキに一蹴されてしまい「・・まぁそうね・・」とあえなく撃沈。すると、ヒロキが「僕・・塾に行きたい!!」と訴えてきたのです。

まさか自分から塾に行きたいと言ってくるなんて思ってもみなかった私は、戸惑いながらも嬉しくて「え、行く?行ってみる!?」と聞いてみると、「うん。このままだと本当に勉強についていけなくなりそうだから」と神妙な面持ちで答えるヒロキ。すると、「お兄ちゃんが行くなら私も行きたい!!」と隣でカナデも手を挙げたので「カナデも!?」とさらにビックリ。

「だって、私の周りみんな塾に行ってるし・・」と言うカナデの言葉を聞いて「・・そうなのね」と答えながら、そっか・・勉強は中学生からでも良いかなと思ってたけど・・と考えを改めた私は「じゃ、塾を探してもいいよね?」と最終確認すると、二人とも「うんっ!!」と決意に満ち溢れた表情で答えてくれました。

すると、横で私たちのやり取りを見ていたショウヘイがやれやれといった様子で「オレは最初から二人にやる気があるならそれでいいって言ってんじゃん??」と上から目線で言うので、私は「これから相談する時は『オレ理論』は出さないようにしてね?」と笑顔でしっかり釘をさしました。私と子ども達から冷めた視線を向けられたショウヘイは「・・分かったよ・・」と力なくポツリ。これからどうなるか分かりませんが、これまでの『オレ理論』を反省したはずのショウヘイの様子を見ていきたいと思いました。
自分の経験をもとにしたアドバイスが活かせるときももちろんあると思いますが、まずは子ども自身のことをしっかりと見てその子には何が合っているのかを夫婦で一緒に考えたいですよね。家族からの冷たい視線を浴びてショウヘイさんも考えを改めたはず。今後の名誉挽回に期待ですね!

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

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