練習しなくても俺はできた。言い張る夫


長男ヒロキが小学校1年生の頃。夫ショウヘイが「そろそろヒロキの自転車買わないの?」と不思議そうに言ってきたので「え、何言ってるの・・・あの時のこと忘れたの?」と驚いて聞くと、ショウヘイは全く覚えていない様子で「何が?」とキョトンとしていました。

ヒロキが幼稚園の頃、私はヒロキが自転車に乗れるように、トレーニングバイクで練習をさせていました。「いやだぁ!乗りたくない!」と泣き叫ぶヒロキに「頑張ろう?練習したら乗れるよ?」と励ます私でしたが、ショウヘイは「やる気ないんだから無理だろ?」とため息。「その気になれば自分からやるんだから」と言い切りました。

「でも・・・」多少ぐずってもここで頑張れば乗れそうと思う私に「そんな押し付けるなよ!」と言ってヒロキを抱き上げました。急いでパパにしがみついたヒロキを見て、確かに無理強いは良くないかもと思い直した私は「分かった・・・」と言ったきり、その後ヒロキが練習することはありませんでした。

私の話を聞いてまだキョトンとしているショウヘイ。「あれから練習させなかったの?」と言われ、「ショウヘイがやる気になるまで待てって言ってたんじゃない!」というと、「オレ練習しなくても小1の時には普通に自転車乗れたけど?」と当然のようにショウヘイは言いました。

「オレは」って言われても知らないし。今はヒロキの話をしているのに、夫は何かと自分の子どもの頃を引き合いに出して「できたけど?」と上から目線で言ってくるのです。ショウヘイに「・・・だから乗れるって。ヒロキも乗りたいよな?」と言われたヒロキは、突然苦手意識を持ってしまっている自転車の話をされて居心地が悪そうに言葉に詰まっていました。するとショウヘイは「え?乗りたくないの?自転車乗れないとか恥ずかしくない?」と煽りました。
幼稚園の頃、ヒロキくんが自転車に乗れるように練習させようとしていたキコさん。嫌がるヒロキ君の様子を見て、夫ショウヘイさんは無理強いしないように言いました。やる気にならないと無理。やる気になれば自分からやるようになるというのがショウヘイさんの考えでした。確かに無理強いは良くないと思ってやる気が出るのを待ったままヒロキくんは小学1年生に。そのことはすっかり忘れたショウヘイさんは、ある日「ヒロキに自転車買わないの?」とキコさんに言うのでした。「買わないの?」とまるでキコさんが係のように言うのも、練習させていなかったことを他人ごとみたいに言うのも、妻としてはイラッとしますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。
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