ドヤ顔で「ほらな?」自分の手柄のように言う夫

自転車のことが気になり出したら止まらない夫。さっそく自転車を買ってきて、近所の広い公園で練習することになりましたが、やっぱり気乗りしない様子のヒロキです。公園に着くと、「乗ってみて。どこまでできるか見てやるから乗ってみて!」とショウヘイにいきなり言われたヒロキは動揺してしまいました。なにせ幼稚園の時にトレーニングバイクを嫌がって以来、自転車に乗るのが初めてなのですから。

「いきなりはむりだよー」と自信なさげに言うヒロキ。それでもショウヘイは「大丈夫だって!パパはすぐできたから!」とお構いなしです。さすがに「いや・・・教えてあげてよ?」と助け船を出しました。それでも「え?オレは教わらなくても感覚で乗れたって」と繰り返すのでイラッとしてきました。

「だから!ヒロキはあなたじゃないでしょ?」つい語気が強まってしまいました。「はぁ?」とめんどくさそうに言っていたショウヘイでしたが、仕方なくヒロキを教えることに。「だからーもっとちゃんと前見ろって!」自転車にはまたがったものの怖がってフラフラするから余計に真っ直ぐこげないヒロキ。「やだー!こわいよー!」と半べそになるので、ショウヘイはだんだんイライラしていきました。

「オレはすぐ乗れたのにヒロキはどうして乗れないの?」呆れたようにショウヘイは言いました。ヒロキがどうして乗れないのか、よく見てどうすればいいか教えるとか、少しくらい寄り添ってあげたらいいのに。口に出したらケンカになるから言わなかったけれど、私は悶々とした気持ちになっていました。「こんなに乗れないなら小さい時から練習させれば良かったのに!」と吐き捨てるように言ったショウヘイに、あなたが言う!?と思うとともに、あの時ショウヘイの言うことなんて聞かずに、もう少しヒロキに寄り添って練習させてあげればよかったなという公開もチラリと頭をよぎりました。

ショウヘイに教えてもらっても「前見て」「なんでできないの?」ばかりでちっとも前に進まないので、私は自転車教室を探してヒロキを連れて行きました。すると、たったの1日でヒロキはすんなり乗れるようになったのです。自転車をこいでとても嬉しそうなヒロキの顔を見て私も嬉しくなりました。「ほらな~!」と、ショウヘイはまるで自分が教えたかのようなドヤ顔で「やる気になればすぐ乗れたじゃん」と言うのですが、ショウヘイはヒロキのやる気や自己肯定感を下げるようなことしか言ってなかったじゃない・・・なんとも言えない気持ちで私は無言でした。
自分の息子なのだからできるはず、と信じてあげる気持ちは大切かもしれませんが、ショウヘイさんの言い方はヒロキくんのやる気をどんどん無くしてしまうようでしたね。自転車教室が見つかって良かったです!コツをしっかり教えてもらったらやり方が分かってやる気が出ますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。
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