「早く遺言書開けましょうよ」悲しみを悼むどころか遺産に夢中

義姉たちが来てからひと月後、眠るように逝ってしまった義母。悲しみにくれる家族の前にあらわれた義姉たちは「あぁ疲れた」と何もしていないのに文句ばかり。吉子さんの娘ひろみちゃんがたしなめるも全く懲りず。その後、ひろみさんが私と涼子さんに挨拶すると、「ひろみはひ孫を見せられてほんと祖母孝行よね」と涼子さんに嫌味を言う義姉たちにひろみさんが反論!涙ぐむ涼子さんを見て、「この場で責めるようなことするなんて・・」と怒りがこみ上げました。
さらに、「お母さんも、もう少し長生きできると思ったけど」吉子さんがそう言うと、「嫁の世話のせいじゃないの。さっきから、これ見よがしに泣いてるけど、ホントはせいせいしてんじゃない?」吉美さんにそう言われ、「・・お義母さんの死を悲しんでるのに、なんでここまで言われなきゃいけないの!?」とますます怒りがこみ上げました。

すると、「姉さん、訂正してくれ。静江はほんとうによくやってくれた。お袋も感謝してた」夫がそう言うと、「そうだよ、お母さんたち何言ってるの!?サイテー」ひろみちゃんも夫に賛同。「伯母さんたちなんて、ほとんど顔見せにもこなかったくせに。おむつひとつ替えたり、ご飯食べさせたり、何にもしてないじゃん。全部、お母さんが・・」と涼子まで!

それを聞いた私は、「涼子、いいから」と制止した後、「お義姉さん。私は誠心誠意お義母さんのお世話をいたしました。もちろん、至らない点はあったかと思いますが、後ろ暗いところはひとつもありません」とキッパリ言うと、「静江おばちゃん、ごめんね。嫁って立場になってから、本当にうちのお母さんの最低さが分かる。恥ずかしいよ・・」ひろみちゃんがそう言うと、「な、なによ。ちょっと言い過ぎただけでしょ」と反論する吉子さん。

そんなとき、吉美さんが「それより、早く遺言書開けましょうよ」と言い出し、「自筆の遺言書は勝手に開けられないんだよ。家裁での検認が必要だから」夫がそう言うと、「何それ?時間稼いでごまかそうとしてないわよね??」と疑いの目を向ける吉子さん。ひろみちゃんは、「・・お母さん、ホント大輔さんの前で恥ずかしいから、常識無いならせめて黙って!」と怒り出しました。

ひろみちゃんの一声が効いたのか、義姉たちはその後は大人しく、葬儀も無事終了しました。
「静江、今まで本当にありがとう」夫にそう言われ、「あなたこそ・・お義姉さんに言い返してくれて、うれしかった」とお礼を伝えながら、「・・正直、もう少し早く言い返してくれたら、もっと良かったけどね」と心の中で呟きました。
葬儀の最中、静江さんに文句を言い出す義姉たちを見て、訂正してくれ、と詰め寄る吉雄さん。涼子さんやひろみさんも義姉たちに不満がいっぱい!静江さんは、義母に対して誠心誠意お世話したことを伝えると、「それより早く遺言書を開けよう」と言い出して、ひろみさんは恥ずかしくなりました。葬儀が終わった後、「本当にありがとう」とお礼を言う吉雄さんに応えながら、「もう少し早く言い返してくれたら」と思う静江さん、本当に義姉たちには嫌な思いをさせられますよね。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。
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ここからの大逆転が楽しみだ。
さて、どんなトラップがしけてあるのか