[7]義母の遺産騒動|「こんなのデタラメよね?」聞いていた話と違う遺言に焦る義姉たち

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前回のお話

20年前義父が亡くなったのをきっかけに、義母トキさんと同居することになった静江さん。義母とは家事のやり方で衝突したこともあったけど、いつの間にか仲良くなり、今は介護をしながら穏やかな日々を送っていました。ある日突然、義母にお礼を言われた静江さん。義母の死期が近いことを察し、すぐに夫吉雄さんに吉子さんと吉美さんの義姉2人を呼ぶように頼みました。週末、家にやって来た義姉たちが義母そっちのけで遺産の話をしていると、「娘2人に話すからアンタは部屋から出てて」と言われ、静江さんは寂しい気持ちに。その後、上機嫌な義姉たちが出てきて勝手に遺産を分け始めた上に、静江さんが遺産を狙っていると言い出す始末。「お義母さんのお考え通りに従いますから・・」静江さんの言葉に義姉たちは上機嫌で帰っていきました。それから義姉たちが義母に会いに来ることはなく、そのひと月後、ついに眠るように逝ってしまいました。葬儀の最中、義母の死を悲しんでいる静江さんに文句を言い出す義姉たち。それを見て、吉雄さんと涼子さん、ひろみさんが静江さんを庇います。静江さんが義母に対して誠心誠意お世話したことを伝えても、義姉たちは自分の利益のことばかりで「それより早く遺言書を開けよう」と聞く耳を持ちません。義姉の姿を見て恥ずかしくなったひろみさんの「常識無いならせめて黙って!」という言葉が効いたのか、義姉たちはおとなしくなり、葬儀は無事終了しました。

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裁判官が説明する最中も義姉たちの視線は遺言書に釘付け

今までよくしてくれた義母が亡くなり、私は悲しみの中、葬儀に参列しました。しかし義姉たちは、葬儀中だというのに私に文句ばかり。しまいには「早く遺言書を開けよう」と、自分の利益を優先しようとします。義姉たちの姿を見て恥ずかしくなったひろみちゃんが「常識無いならせめて黙って!」と言ってくれたおかげで義姉たちはやっとおとなしくなり、葬儀は無事終了しました。

義母の葬儀からしばらくが経ち、遺言書の内容を確認するために検認の申し立てをした私たちは、指定された日に家庭裁判所に集まることになりました。

「わざわざ本当に面倒ね、戸籍謄本まで持ってこさせて」「遺言書の中身だってわかってるのに開けちゃいけないなんて、ねぇ?」ここでも小言を言う義姉たち。さっさと遺産を受け取って帰りたいという気持ちがこちらにまで伝わってきて呆れてしまいます。

そしてついに、裁判官立ち合いのもと、遺言書が開封されました。筆跡や印鑑が義母のもので間違いないかを確認している最中も、義姉たちの視線は遺言書に釘付け。早くこっちに渡してと言わんばかりのキラキラした瞳でこちらを見ていました。

義姉たちに遺言書を渡すと、2人はウキウキした様子で内容を確認し始めました。「どれどれ・・・家屋は吉雄、預貯金やその他動産は私と吉美でわける・・・うん予定どおりね」満足そうな様子で読み上げる吉子さん。するとその横で「ちょっと姉さん、2枚目見て!」と吉美さんがひどく驚いた様子で言いました。

2枚目に記された内容を見て、「ちょっと、これどういうことなの!?」と吉雄さんに詰め寄る義姉たち。吉雄さんは「知らないよ俺だって初めて見るんだから」と言いました。吉美さんは、遺言書を握りしめ「こんなのデタラメよね?」と震えながら聞きます。裁判官が「本日は遺言書を検認するだけで、その内容や効力について判断する場所ではありませんので」と答えると、吉子さんは「噓よー!」と叫びました。

義母の葬儀から数日後、遺言書検認の申し立てをした静江さんたちは、指定された日に家庭裁判所に集まることに。そして裁判官立ち合いのもと遺言書が開封されると、義姉たち2人はウキウキした様子で内容を確認し始めました。「家屋は吉雄、預貯金やその他動産は私と吉美でわける・・・うん予定どおりね」満足そうな様子で読み上げる吉子さん。しかし、2枚目を読み進めていくうちに、義姉たちの表情はみるみる青くなっていきます。吉美さんは遺言書を握りしめ「こんなのデタラメよね?」と震えながら聞きます。裁判官が「本日は遺言書を検認するだけで、その内容や効力について判断する場所ではありませんので」と答えると、吉子さんは「噓よー!」と叫びました。どうやら遺言書の内容が、以前伝えられた内容と異なっていたようですね。

※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。

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