[39]私の居場所を奪った女|妻が娘の友達と一緒にいるのにママ友の慌て方が尋常ではない違和感

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前回のお話

高校時代、本当は好きだったカエデに気持ちを打ち明けられないまま、カエデがショウマと付き合い始めたと勘違いをして諦めたワタル。そしてカエデもワタルのことが好きでしたが、ワタルに近づくなと嫌がらせの手紙が届くようになり、また妹サクラが不審なケガをしたことでワタルと距離を置くようになっているうちにワタルはシズクと一緒にいるようになったのでワタルを諦めていました。でも2人のすれ違いには手紙のことを知っていて、さらに実はショウマと追記会っているのはサクラだと知っていたシズクが大きくかかわっていることをワタルは全く知りませんでした。シズクを疑っているショウマとサクラはカエデが心配で真相を確かめようとしましたが、何も分からないまま卒業し、大人になってワタルはシズクと結婚していました。久しぶりに地元に戻ったカエデと再会してから、シズクはいつも嬉しそうだったし、高校時代もカエデのためを思っていたと信じているワタルは、ある日シズクの家にカエデが訪れ洗面所を使った後に観葉植物が洗濯機の中にばらまかれていたことや、連絡先の交換をシズクには秘密と言ったカエデのことをまさかと思いつつも確認するためカエデの家を訪れました。そこでワタルはショウマとサクラが高校時代から付き合っていて、現在は結婚していることを知り、更にそのことはシズクも知っていたと初めて聞かされ愕然とします。その頃シズクは娘ミズキの習い事のお迎え時にカエデの娘アカネも連れ出し、みんなと食事の約束だと言いながらもアカネ1人をレストランに残して帰ってしまったのでした。

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娘の友達も一緒に連れ帰っただけなのに周りが青ざめる

カエデの家を訪れ、高校時代にカエデと付き合っていたとばかり思っていたショウマが、実はサクラの彼氏であり、しかも今は結婚していることを初めて知って愕然とするワタル。その時、娘のアカネの習い事のお迎えに出ているカエデからワタルに電話がありました。

ひどく慌てた様子で「今、シズクと一緒じゃない!?」とシズクの居場所を聞くカエデですが、ワタルには状況がよく分かりません。

「え、知らないけど何かあったのか?」カエデのあまりの慌てように心配になるワタルです。シズクは「パパが早く帰って来た」とミズキに言っていましたが、ワタルはそんな連絡はしていなかったのです。「習い事に行ってたアカネを迎えにきたら・・・ミズキちゃんとミズキちゃんのママと一緒に帰ったって言われて」と焦っているカエデが、アカネちゃんの待つレストランにもう着いているというのもシズクの嘘でした。アカネちゃんは、誰も来ないレストランにひとり残されてしまったのです。

「シズクと一緒ならそんなに慌てなくても・・・」妻を信じるワタルとしては、娘の友達であるアカネちゃんがシズクと一緒なら安心のはずなのに、なぜカエデがここまで慌てるのかピンとこないのです。とにかく必死でシズクの居場所を知りたがるカエデにただならぬ空気を感じたワタルは、シズクに連絡することにして一旦カエデからの電話を切りました。

カエデからの電話を切ったワタルの様子と「アカネちゃんがシズクと帰った」と聞いてサクラは青ざめました。サクラはずっとシズクのことを疑っていて、同窓会への出席時にはショウマと一緒に行ってもらい、ミズキの誕生日に呼ばれた時にはカエデも一緒に行くように助言するほど、カエデのこともアカネのことも心配し続けていました。

娘と仲が良く、一緒の習い事をしているお友達のママが迎えに行ったと聞いたら普通なら安心するはずですが、何の連絡もなく連れ帰ったことには違和感と不安が先行しますね。高校時代に嘘や自作自演、そしてサクラのケガに関与したかもしれない疑いがあるシズクが連れて行ったのですから、カエデやサクラの顔色が変わるのは自然なことでしょう。いっぽうで状況がわからず心配になるワタルも可哀想に思えてしまいます。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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